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2021.06.14

からだ

カギを握るのは便の番人!? 絶大の効果が期待できる“大腸デトックス”を深掘り

「STAY YOUNG総合研究所」とは……
経験者10人の話によって、大腸デトックスの効果はわかった。続いて気になるのは、プログラムの詳しい中身だ。
本記事では便による排毒のメリットからプログラムの流れまで、大腸デトックスを深掘りする。
 

排便はまぎれもなく最強のデトックスだ


大腸:小腸の外側をぐるりと囲むような形で腹部に収まり、肛門の直前まで続く大腸。その主な役割は栄養素の最終分解と合成を行い、便へと加工する、いわば「便の番人」。便を硬くするために、水分を吸収しながら、肛門へと運ぶ。また、小腸で吸収しきれなかった養分をさらに分解して吸収する働きも担っている。
十二指腸:胃から送り込まれた食物を胆汁、膵液の消化酵素とミックスさせて酸性からアルカリ性に中和する臓器。栄養素を消化吸収しやすい状態に整えて小腸へ送る。
小腸:内側にびっしり密生している柔毛の内側にある毛細血管を使って栄養素を細胞内に吸収する。食物栄養素の約90%は小腸で吸収され、全身へと運ばれる。
人体は体内に蓄積された毒素や有害物質を便や尿、汗、毛髪、爪などで排出するが、そのうち便の割合は約75%を占める。
つまり毒素や有害物質のほとんどは便から排出されるため、排便を促す大腸デトックスは最強の手段といえるのだ。それに毒素や有害物質のほとんどは大腸で蓄積されるため、この臓器のデトックスを重点的に行う必要がある。
人体が毒素を排出する手段のうち約75%を占めるのが便。次いで尿が約20%と続く。なお、汗の割合は数%にすぎないため、運動やサウナで汗をかいても、それほどデトックス効果は期待できない。やはり便によって排出するのが一番なのだ。
では、腸内に便が溜め込まれるとどうなるのか?
まず、悪玉菌の作用で便の腐敗が始まり、有害物質が生まれる。そして有害物質が血液によって全身に巡ることで体中にさまざまな不調を引き起こす。
中でも気になるのが免疫力の低下。免疫細胞の約7割は腸内に存在するといわれ、腸内環境が悪化すると免疫細胞の数が減少し、病気やアレルギー反応を起こしやすくなる。また、幸福感に深く関わる脳内ホルモン・セロトニンは9割以上が腸内で産生されているため、腸内環境が悪くなって数が減少することで、うつ病の引き金にもなりうる。
オーシャンズ世代が健やかな日々を送るには、便でのデトックスを正常に行うことが大切なのだ。


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