乾燥や保管時に注意すべきポイント
軽く脱水したら、続いては乾燥作業。
撥水性の回復には熱が不可欠。汚れをしっかり落とすことと並び、乾燥作業時に熱を加えることも非常に大切なのだ。
熱を満遍なく伝えるには、乾燥機を使うのがもっともお手軽な方法だ。手持ちのウェアタグをチェックしてもらうと分かるとおり、案外、乾燥機にかけられるものも多い。
乾燥時間は日常着と変わらず、「乾くまで」が基本。ただし、素材によっても微妙に違うことあるので、タグの表記をしっかり確認しておこう。
アイロン禁止マークがないウェア限定だが、より丁寧にやるなら、アイロンで処理するのも手。
生地が熱くならないようアイロンを低温に設定し、当て布を一枚使って、全体に熱を加えていく。ただしファスナー周りやロゴマークなど、溶着部分周辺は熱をかけないほうが無難。
生地を傷めないためには、保管方法にも気をつけたい。
付属の収納袋に小さくしまいたくなってしまうが、保管時はクローゼットなどに吊るして保管するのが正解。収納袋はあくまで持ち運びのためのものと考えよう。
ご覧のように、まるでワイシャツを洗ってアイロンをかけるような作業なので、それほど難しいケアじゃないことがわかっていただけただろうか。これだけで本来の機能を取り戻すことができるのだ。
何より、きちんとケアをしたウェアを着るのは気持ちがいいし、雨がコロッと弾かれていく様を見るのも楽しい。雨の日が待ち遠しくなるかも!?
[撮影協力]キャラバン03-3944-2331www.caravan-web.com「Camp Gear Note」90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。
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