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初めて自分で作ったニーボード。体の使い方のクセなどを考慮してシェイプしたところ、「調子いいです!」とご満悦。
「サンディエゴで初めてニーボードを知ったときにピンときたんです。
ボディボードは知っていたけれど、なぜか当時の僕にその選択肢はなかった。でも正座で波に乗るということに関してはすっと入り込めました」。
「2018 ISA 世界パラサーフィン選手権」のパレードにて、一番前で日の丸を振る小林さん。仲間とともにジャパンアダプティブサーフチーム(JAST)を結成し、チーム一丸となってメダルを目指す。大会は「世界中の友達に会うことも大きな楽しみ」だと話す。©️ISA / Chris Grant
小林さんはニーボードでサーフィンを再開。初めは手探りだったものの、世界中の海に通って腕を磨き、今では「ISA 世界パラサーフィン選手権」日本代表を務めるほどに。
そうしてさらなる熱を上げながら、海に入れる幸せを噛み締めている。
「ニーボードは立たなくていいから、年配の方や腰痛持ちでも楽しみやすいと思います」と、小林さんからのニーボードのススメ。
「海の中では車椅子いらずで自由になれる。海に入ると体のむくみが取れたり、本当に自由を実感するんです。
乗り方は人それぞれでよくて、立つだけがサーフィンじゃない。それはアダプティブサーフィンが伝えられる大きなことだと思う。パラサーフィンの大会ではショートボードやロングボード、ニーボードやウェーブスキー、うつ伏せ、アシストを受けながら波に乗ったりと、さまざま。
アダプティブは“適応性のある”という意味。道具は、その人の個性で選べばいい。とにかく海で気持ち良さを感じるのが第一です」。
 
PEDRO GOMES、熊野淳司、高橋賢勇、清水健吾、鈴木泰之、柏田テツヲ=写真 小山内 隆、高橋 淳、大関祐詞=編集・文 加瀬友重、菅 明美=文


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