「Running Up-Date」とは……ADDressという定額全国住み放題のサービスの代表を務める佐別当隆志さん。
ご本人もADDressを活用して多拠点生活を実践、そのかたわら、日々のリズムを作るために朝のジョギングを取り入れる走歴10年超のランナーだ。
ただし、多拠点生活をエンジョイするためにはフットワークの軽さが不可欠。つまり、衣食住にまつわるアイテムの数は、常日頃持ち運べる量に厳選しなくてはならない。
その観点から、ランニングのためのギア選びにおいてもアップデートが重ねられているようで……。
ランナー目線でオンオフ兼用できるウェアを選ぶ
では、そのアップデートとはどのようなものなのだろう。
ひと言で表現するなら「普段使いできるかどうか」。つまり汎用性の高さを重視するようになったのだそう。
「以前は、走るときには当たり前のようにスポーツメーカーのランニングウェアを手に取っていました。
でも、自宅以外で寝泊まりする機会の多い生活を送るには、何よりモノを減らさなくてはいけません。
だからあらゆるアイテムに関して、日常使いできるようなデザインのものかどうかを気にするようになりましたね。
そのうえで、持ち運びのしやすさを考慮するとなるべく軽いもので、イージーケアかどうかも重要です。
そうなってくると、必然的に増えてくるのがザ・ノース・フェイスやパタゴニアといったアウトドアブランドが作るウェア。ボトムスはルルレモンが気に入っています」。
ランニング専用のウェアではなく、ランニングもできるアクティブな素材や機能を持つ服を選ぶというわけだ。
今日着ているTシャツはザ・ノース・フェイスのもの。ボディはコットンのような膨らみを持たせた化学繊維で、速乾性に優れており、着心地がいい。
おまけにニオイも付きにくく、ランニングには打ってつけだ。自身のニーズにぴったりと合致するため、写真の半袖に加えて長袖タイプも所有している。
ランニングと普段着との兼用はもちろん、趣味の山登りでも重宝しており、一枚三役で着回している。
「ルルレモンのボトムスもそうですが、ランニング用だけでなく寝間着にもなりますし、洗濯後にすぐ乾いてくれる点も便利ですね。
デザインに関しても、結果としてシンプルなモノを手に取るようになってきています。
カラーや柄で主張のあるアイテムより、シンプルだけどサマになるスタイリッシュなモノの方が好きですね」。
もしかすると、ルルレモン=ヨガウェアのイメージが強いかもしれないが、アメリカではアスレチックなテイストの日常着としても人気急上昇中。
持ち前のストレッチ性はもちろん、肌触りにも優れるため、在宅ワークなどでも重宝するのだ。
多拠点生活を実践するにあたってはクローゼットを持ち運ぶわけにもいかないので、このように兼用の利くモノ選びに移行したけれど、不自由を感じているかといえばそんなことはない。
むしろワードローブがシンプルで明瞭になるし、普段着の延長線上の着こなしで走れるから、ランニングへの向き合い方もいい感じで気負わないスタンスになってきている。
そもそも汗だくになるほど追い込むタイプではないのだから、必要にして十分なのである。
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