「100年に一人の逸材」のオフの楽しみは
年間150試合、練習300日。この数字を聞けば、服の上からでも分かる美しくパワフルな肉体も納得である。
日々のトレーニングでは、身体的な疲労はもちろん、プレッシャーやモチベーションの維持といったメンタルケアもさぞ大変だろう。ファンならずともそのオフの過ごし方やリセット法に興味が湧いてくる。
「僕は生まれてこのかた疲れたことがないですし、メンタル的な波もないですね」と棚橋さんは不適に笑う。
序盤から肩透かしをくらうカタチとなったが、では、ひとたびリングを降りた棚橋さんはいったい何をしているのか。その姿は、躍動するリング上とはまた別人である。
「実は、できるだけ本を読むようにしています。テレビや雑誌の取材など、アウトプットの場が増えるとどんどん頭の中の引き出しも空っぽになっていきますから。練習のないときはインプットの量をできるだけ増やすようにしていますね」。
さすが、それまでになかったようなド派手な衣装を纏い、会場のお客さんに笑顔で「愛してま〜す!」と語りかけるなど、武骨で荒々しいプロレスラー像をことごとく覆してきた棚橋さん。業界を盛り上げるべくとことん貪欲な姿勢はまさに「100年に一人の逸材」である。
ただ、そんな棚橋さんにもストレス解消法がある。
「まあ、ストレス解消法というのは人それぞれありますよね。食べるとか、遊ぶとか、買い物をするとか。僕は完全に買い物派。好きな服や靴、時計などを買うときはテンションがアガりますね」。
確かに棚橋さんのファッション好きはよく知られている。
SNSやファッションスナップアプリ「WEAR」では、そんな一面を幾度となく目の当たりにすることができる。しかも、アメカジ、ストリート、スポーツカジュアルなど、バリエーションがまた多彩なのだ。
高校時代、自宅近辺にできたジーンズショップがきっかけでハマり始めたというファッションへの興味は、年を重ねた今も青天井。若手時代は同世代の柴田勝頼選手と原宿へ足を運び買い物を楽しんだとか。
「最近はロンハーマンによく行きます。ただ、都内で買うと妻にバレるので、巡業で地方を回った際に良さげなお店へ立ち寄って買う場合もありますね。
それで、一度道場に寝かせ、タイミングを見計らってシレッと着て帰るのがお決まり。妻からこんなの持ってたっけ?っていう疑惑の視線を浴びますけど、前から持っていましたよ的な態度で乗り切ります(笑)」。
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