ヨーロッパのビジネスパーソンは、「急いで商品を届けなきゃ」、あるいは「長旅に備えて大荷物を載せなきゃ」と広いEU圏内をかっ飛ばす。だから生まれた!? スポーツカーレベルに速い超特急ワゴン。
日本でのワゴン=ファミリーカーというイメージもかっ飛ばすヨーロッパのワゴンを、0-100km/h加速の速さ順に見てみよう。
5位_Mモデルの一般道重視ver.
0-100km/h=4.4秒
BMW 3シリーズツーリング BMW M340i xDrive M3をはじめ、BMWのMモデルを手掛けるM社。高性能化するあまり、もはやその真価はサーキットでしか堪能できなくなってしまったのでは? とも言われていた。
そこで、日常でも使えるかっ飛びモデルとして最近追加されたのが「Mパフォーマンスモデル」だ。このM340i xDriveもその中の一台。
一般道重視とはいえ、M社がチューニングした3L直6ターボエンジンは最高出力387ps/最大トルク500N・mを発揮。
これに8速ATと、2駆より路面を掴める4WD(xDrive)が組み合わされることで0-100km/h加速は4.4秒を発揮する。
渋滞に巻き込まれたときはハンズオフで楽に移動できて、「OK、BMW」と話し掛ければオーディオやエアコンも操作可能だ。
しかも話しかける際の「BMW」の部分を好きな名前に変えることができて、例えば「OKタロー、音楽をかけて」と言ってもOK。ちょっとお茶目な爆速ワゴンなのだ。
4位_今に続く「RS」の元祖!?
0-100km/h=4.1秒
アウディ RS4 アバント RSとは「レーシングスポーツ」のこと。メルセデス・ベンツのAMGやBMWのMに当たる、アウディのモーターレースフィードバック系なのだが、実は初めて「RS」が冠されたのは、当時のアウディ80のワゴンをベースとした「RS2」だった。
つまりほかのクーペやセダンではなく、RS4 アバントこそ初代であるRS2を受け継ぐマシンと言えるのだ。
最高出力450ps/最大トルク600N・mを発揮する2.9L V6ターボは、8速ATと同社独自のフルタイム4WD「クワトロ」と組み合わされ、0-100km/h加速は4.1秒。
一方で運転特性を任意に変えられる「アウディドライブセレクト」でコンフォートを選び、標準で備わるバング&オルフセンの「3Dアドバンストサウンドシステム」で音楽を奏でれば、はやる気持ちはスーッとクールダウン。
RSの2直系モデルは速さも快適性もグンと向上しているのだ。
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