Day 26 THU.
山ちゃんはいずこ?経費が落ちないとオレは来月いっぱい超緊縮財政だ
オフィスのデスクの引き出しを開けると、領収書の束が出てきた。『もう期限が過ぎてる……』。ユースケは自社だけでなく、親会社である亞藤忠物産本社の業務も並行して行っているため、その分の請求書は本社の経理部へ回さないといけないのだ。
今日はオリーブのストライプシャツとワイドチノというカジュアルな服装で出勤していたが、社内に置いていた紺ブレが役立った。急いで本社へ向かう。
『山ちゃんがいるから何とかなるだろ』とタカをくくるユースケ。こういうこともあろうかと、普段から山ちゃんという経理の女性社員に手土産を渡すなどして友好度を高めておいたのだ。『デキる商社マンの才覚だぜ』。
しかし、本社の経理部に着くと、山ちゃんはこの春から総務部に異動になっていた……。初対面の経理部のスタッフに低姿勢で説明するも、冷たくあしらわれてしまった。
着回しアイテム【D】清涼素材が使われた今どき紺ブレの決定版
ワイドラペルの紺ブレのハイライトはカシミヤ混ウールのトロピカル素材。軽く通気性に優れ、ハリのある生地はシワにも強い。アームホールが大きいため、レイヤードもしやすい。4万1800円/ワーダー(デザインワークス 1965 トウキョウ 03-3406-7669)
【H】ありそうでなかったオリーブのロンストシャツ
クラシックなロンドンストライプのシャツを大きめのバルーンシルエットやナロー幅のセミワイドカラーで今どきにアップデート。パリッとした生地感もこなれて見える所似だ。2万900円/エイチ ビューティ&ユース 03-6438-5230
【P】巧みなプリーツ使いで野暮ったさを払拭
腰から裾までズドンのワイドシルエット。しかし、折り込まれたインバーテッドプリーツの効果ですっきり見える。素材は上品な光沢を帯びたコットンギャバジンだ。1万8700円/スティル バイ ハンド(スタイルデパートメント 03-5784-5430)
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