Day 27 FRI.
シビれるぜ!アディショナルタイムの決勝シュート炸裂
新サイトを予定どおりローンチさせるにはデッドラインぎりぎり。今日ミノリが出してくれるプロト案がダメだった場合、確実にローンチの日時を延長するしかなくなり、賛同してくれた農家にも迷惑をかけてしまうだろう。
ユースケはニットポロに生成りのチノ、マーシーはグリーンのシャツにブラックデニム。ふたりともプロト案がOKだった場合はすぐに関係者のオフィスを回らなければならないため、襟付きのトップスを着ている。
3人並んで固唾をのみ、パソコンのディスプレイを見つめる。……「最高!」。チェックを終えたユースケとマーシーが揃って声を上げた。
マーシーが理想とする野菜のエナジーが伝わる温かみのあるデザインでありながら、ユースケ好みなスタイリッシュさも持ち合わせている。農作業着を販売するページも非常に見やすく、購買意欲をそそりそうだ。初めて3人が笑顔になった。
「あとは細かい部分を修正するだけ。間に合うな」とユースケ。マーシーも「ああ、ふたりともありがとな。戻ったらビールで乾杯だぜ!」とそれに応える。ふたりはがっちり握手をして、オフィスを飛び出した。
ユースケの着回しアイテム【A】街でこそ着たくなる、機能性抜群の一着
4つのフラップポケットが特徴のマウンテンジャケットは、カナダの実力派ファクトリーブランド製。マットな風合いの素材は、軽量性、速乾性、通気性の三拍子が揃ったサプレックスナイロンだ。1万4300円/ヴァーティゴ デザイン(マルベリー 03-6450-4800)
【F】単体でも着こなしがキマる上質ニットポロ
春夏スタイルに欠かせないニットポロもビッグシルエットが狙い目。こちらはウールとシルク、カシミヤのミックス素材を使用し、上品な光沢としなやかなタッチが特徴だ。4万2900円/スタジオ ニコルソン(キーロ 03-3710-9696)
【N】機能素材が使われた細身のテーパードチノ
1950年代のUSアーミーがはいていたチノトラウザーズを現代風に蘇らせた。ポリエステルの芯を綿糸でカバーリングした糸で織られたチノクロスは、ナチュラルタッチながら軽量性と速乾性に優れた高機能素材だ。2万2000円/ナナミカ(ナナミカ 東京 03-5728-3266)
マーシーの着回しアイテム【6】ベーシックなボーダーカットソーをひとヒネリ
伝統的なバスクシャツの肉感や手触りを再現したインターシャニットは、途中で途切れたボーダー柄が個性的。生成りがかったホワイトボディも雰囲気抜群だ。1万5400円/ピルグリム サーフ+サプライ 03-5459-1690
【8】着回し力も機能性も優秀なシンプルシャツ
リネン、ラミー、ポリエステルの3種の混紡生地は清涼感と上品な光沢、ストレッチ性、防シワ性を兼備するスグレモノ。ボタンを開けても閉めても好バランスなシルエットもポイントだ。2万4200円/ヤヌーク(カイタックインターナショナル 03-5722-3684)
【14】スキニーデニムとは思えないストレスフリーなはき心地
定番のスキニーシルエット「レーザー」のブラックデニム。卓越した伸縮性を持つハイパーストレッチ素材、フリームーヴが使われているため、はき心地は楽々。リアルなタテ落ちも見どころだ。3万3000円/デンハム(デンハム・ジャパン 03-3496-1086)
西崎博哉(MOUSTACHE)=写真(人物) 椙本裕子=写真(静物) 武内雅英=スタイリング yoboon(coccina)、古川 純=ヘアメイク 押条良太(押条事務所)=文 大関祐詞=編集・文 豊島、カーサベッラ=撮影協力