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■改めてセンス良し「メルセデス・ベンツ スプリンター」

メルセデス・ベンツの商用バンであるスプリンターも、かつては当時のダイムラー・クライスラー日本によって1996年から2006年まで正規輸入されていた。
ただしトヨタに同名のセダンがあったため、日本では「トランスポーターT1N」という名に変えられて販売されていた。
輸入されていたのは右ハンドル車。左右のリアにスライドドアがそれぞれ備わる(助手席側はオプション)。テールゲートは観音開き。
当時はいかにも“商用車”っぽい印象だったが、今見ると直線基調のすっきりとしたデザインが新鮮で、フロントのスリーポインテッドスターがカッコいい。
全長は約4.9〜6.6mで、2.2Lディーゼルと2.7Lディーゼルエンジン搭載モデル、標準ルーフとハイルーフモデルなどがあった。
基本は前席のみで後部は荷室だから、海や山のギアをたっぷり積める。また中古車を見ると2列目シートを備えた5人乗りモデルなどもあり、バリエーションが豊富。
本国ではキャンピングカーのベースとしても使用されていた。
新車時車両本体価格は約400万〜500万円だったが、中古車平均価格は現在約200万円となっている。
 

■快適さも考慮するなら「フォルクスワーゲン T4」

ワーゲンバスの流れを汲むT4は、本国では1990年から2003年まで活躍していた商用バンだ。
助手席側のリアにスライドドアを備えた3ドアで、1996年モデルから運転席側のドアミラーが広角タイプになり、後方視界がよくなった。
日本では1994年から1996年までとわずかな期間だが、ヤナセによって正規輸入され、「ヴァナゴン」という名で販売されていた。丸みのあるワーゲンバスのようなかわいさはないが、パキッとした直線基調は実に男前。
2.5Lのガソリンエンジンを搭載し、3列シートを備えた2+2+3の7人乗りモデル。全長約4.7m、全幅約1.8m、全高約2mと日本で乗るにはちょうど良いサイズで、荷物も結構積める。
2列目と3列目シートは各席にアームレストが備わるなど、大人一人ずつしっかり区分けされていて、カーブの際にお尻ごとスライドしちゃう、なんてこともない。
本国ではルーフテント付きキャンピングカーの「カリフォルニア」もあった。残念ながら正規輸入はされていないが、中古車でたまに見つけられる。
新車時車両本体価格は390万円で、中古車平均価格は現在約100万円。手頃な価格も所有心をくすぐるのでは?
 
籠島康弘=文
※中古車平均価格は編集部調べ


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