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■間もなく日本にもやってくる?「メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン」

本国では既に発表されたので、間もなく日本にもやってくるであろうメルセデス・ベンツのCクラスワゴン。
同社伝統の法則に則り、先に登場したSクラスをギュッとコンパクトにしたようなフォルムとなった。ヨーロッパでの販売は今夏が予定されていて、そこにはPHEVも用意されている。
低速時には前輪と後輪が逆向きに、高速時は同じ向きになる四輪操舵システムが用意され、街中では向きの切替が楽になり、高速道路では走行の安定性が増す。
PHEVのパワートレインは、2Lガソリンエンジンに電気モーターの組みあわせ。電気だけで最大100kmも走ることが可能だとしている。これだけ走れば、前にいつ給油したか忘れてしまいそうだ。
ちなみに現行型Cクラスワゴンにも一時PHEVが用意されていた。モデル末期となった今はラインナップから外れているが、その際の航続可能距離は28.8kmだから、格段に電気自動車化が図られている。
ラゲージ容量は通常で360L、後席を倒すと1375Lと、現行型よりも増えている。リアにエアサスペンションが備わり、荷物の増減にかかわらず一定の高さを維持する。
さらにディーゼルエンジンと電気モーターを組みあわせたPHEVも登場する予定だという。
大きな12.3インチのディスプレイが目を引くインテリア。もちろん音声で操作できる同社の「MBUX」も備わる。もう物理的なツマミやスイッチではなく、ディスプレイ上で何でも操作できるようになるようだ。
ガソリンよりさらに燃費が良くて、パワフルなディーゼルエンジンと組み合わされたら、ますますガソリンスタンドへの足が遠のきそう。
 

■マイナーチェンジ後もPHEVに期待!「フォルクスワーゲン パサートヴァリアント」

ビッグマイナーチェンジが施されたパサートヴァリアントが、先日ようやく日本にも導入されたが、今のところPHEVモデルはそのラインナップには加わっていない。
しかしマイナーチェンジ前は「GTE」というグレード名でPHEVモデルが用意されていた。
LEDヘッドライトはステアリング操作に連動し、進行方向へ光を向けてくれる。
ビッグマイナーチェンジ後の本国のバリアントには引き続きGTEが販売されているので、今後日本にやってくる可能性は十分にある。
パサートヴァリアントのライバルはメルセデス・ベンツCクラスなどだが、ラゲージ容量は通常で650Lと圧倒的な広さを誇る。
新型GTEのシステムは、マイナーチェンジ前同様1.4Lエンジンに電気モーターの組みあわせだが、バッテリー容量が増えたことで、電気だけの航続可能距離はNEDCモードで最大70km(従来は50km)、WLTCモードでは56kmに増えている。
電気モーターだけで140km/hまで走れて、エンジン+モーターのWパワーで最高速度222km/hまで到達できる。
ナビ画面も表示できるデジタルメーターディスプレイや、9.2インチのタッチパネルなど、マイナーチェンジで大幅なデジタル化が図られた。
ほかのパサートと同様、0〜210km/h内での同一車線内全車速運転支援システムやLEDヘッドライト、スマートフォンによるドアの施解錠サービスも備わると思われる。
ドイツでは従来型の5倍も売れているという人気モデルなだけに、日本にも早期導入に期待したい。
 
籠島康弘=文


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