ランニングがきっかけで本業の志向にも変化が
ホノルルマラソンはもうひとつ、塩谷さんにとって大きなアップデートをもたらした。サーフィンとの出合いだ。
「ワイキキビーチは波が優しく安定していることが多いので、初心者がサーフィンを始めるのに最適なんですよね。それからサーフィンにも没頭することになりました」。
ジェームスでは、形や仕様の変わらないパンツ数型だけを作り続ける「スタジオオリベ」というブランドを展開している。
このスタジオオリベ、以前は一般的なアパレルブランドと同じでシーズン毎にトータルコレクションを企画、刷新していくスタイルだった。
でもしばらく前にそのサイクルからは降りて、流行や都会のスピード感とは違う独自の服作りに邁進している。それに合わせて事務所兼直営ショップの場所も都心部から鎌倉へと移した。
「今回、取材を受けて改めて自覚しましたけれど、ランニングを始めたことが今のジェームスのスタイルのベースに繋がっているのかもしれませんね」。
コロナの影響で閉店することにはなったけれども、一時期はハワイにも店舗を構えていた。こういったシフトチェンジはランニングとの出合いから始まったのだ。
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