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エア マックス 97(1997年)

語り継がれるフルレングスのビジブル エアが誕生

エア マックス 95の誕生から2年後、そのブームが冷めやらぬなか、またもや傑作が誕生。
気鋭デザイナー、クリスチャン・トレッサーによる「エア マックス 97」である。この一足は特出したデザインで、人々を大いに魅了する。
時代を超えて愛されるエア マックス 97。
オリジナルカラーは“シルバーバレット”と呼ばれ、新幹線がデザインソースだといわれる。
リフレクター素材のシルバーメタリックのアッパーは、従来のエア マックスには存在しなかった強烈なインパクトを放つ。
イラストレーター兼デザイナーのマット・スティーブンスが手掛けたエア マックス 97のグラフィック。
同時にソールも劇的な進化を果たした。史上初となるフルレングス仕様のビジブル エア搭載という偉業を達成したのだ。
 

エア マックス プラス(1998年)

テクノロジーとデザインの密な関係

ひと目見たら忘れられない斬新なビジュアルの「エア マックス プラス」は、ショーン・マクダウェルによって世に送り出された。
時代を捉えたフューチャリスティックなデザイン。
このモデルの特徴は主に2つ。ひとつが「チューンドエア」と名付けられた新しいクッショニングだ。前後にセパレートされたフルレングスのビジブル エアを包むプラスチック樹脂は、衝撃を緩和させる効果を持つ。
もうひとつが、パームツリーから考案されたといわれる個性的なアッパー。フィット感を高めるために配された木の根のようなアッパーとソールと繋げるラバーパーツ、そして通気性に優れたメッシュ素材が意外な程よく馴染む。
好みが分かれると思うが、思わず目を奪われる独創的なデザインは唯一無二。これこそエア マックス プラスの魅力といえる。
 

エア チューンド マックス(1999年)

1990年代のイノベーションの集大成

1990年代の最後を飾ったのが「エア チューンド マックス」。メッシュをベースに合皮と組み合わせで仕立てたワンピース構造のアッパーを持つ一足だ。
過去最大の軽量化を求めて、当時のテクノロジーを集結させた一足。
重厚感が漂うルックスとは裏腹に驚きの軽さを実現。バージョンアップしたチューンドエアはフルレングスでソール全体を覆っている。
2021年3月、現代的なアレンジを加えた復刻モデルが登場したことも話題になった。


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