時計の独自素材は、先進性の象徴だ。その技術革新は著しく、堅牢性や耐久性ばかりか、軽量や薄型化により新たなデザインの可能性も拡大する。
時代を超越した風格はまさに時計のプレジデント
ROLEX
ロレックス/デイデイト 40
1956年に登場した「デイデイト」は、ダイヤルに日付とフルスペルの曜日を表示した初のカレンダー時計として時計史に残る傑作だ。
実用性を極める一方、フルーテッドベゼルや3連リンクのプレジデントブレスレットを備えた風格は、トップに愛用される時計に相応しい。「デイデイト」は貴金属のみで製造されることでも知られ、自社開発のK18エバーローズゴールドは独自の配合により独特のピンク色を美しく保つ。
変わらぬ価値に時代を超える存在感が宿る。
素材の進化で黒艶に磨きをかけたブラックパイロット
IWC SCHAFFHAUSEN
IWCシャフハウゼン/パイロット・ウォッチ・クロノグラフ“トリビュート・トゥ・3705”
IWCは極限の機能追求に欠かせない要素として素材の技術開発を続ける。1994年にはブランド初のブラックセラミックスを採用した「フリーガークロノグラフ」を発表。これを復刻し、ケースは新素材セラタニウムに進化させた。
チタン合金にセラミックスの主成分であるジルコニウムを添加し、成形後、高温焼成によってセラミックスを形成し表面硬化させる。欠損や剥落を防ぎ、金属の硬質感も損なわない。
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