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2021.05.09

たべる

フードロスに立ち向かう「アルマーニ / リストランテ」のひと皿が芸術的な理由

もったいない精神がDNAレベルで根付く日本人にとっても、フードロス問題は今や深刻である。
まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物は年間約612万t。東京ドーム5個分とほぼ同量だという(2017年農水省・環境省推計)。そして世界では年間13億t(同年FAO調べ)と、もはや想像の域を超えている。
そんな課題に卓越したクリエイティビティで応えるのが、アルマーニ / リストランテだ。
フードロス問題に立ち向かう最高峰イタリアン「アルマーニ / リストランテ」の芸術的ひと皿
愛媛県や鹿児島県から届いた鮮魚、神奈川県「あきさわ園」の柑橘類、マダガスカル産のカカオなど多彩な食材を使用する。そのすべてが廃棄予定だったもので、FOOD LOSS BANK協力のもと集められたと聞けば、誰もがフードロス問題を意識せずにはいられない。スモークしたカンパチを使用した「スパゲット 海の香り」、丁寧に育てられたマダイが主役の「真鯛 グリーンピース ハーブソース」など、アミューズからデザートまで全7皿のコース(ランチ、ディナーともに1万円[サービス料別])。
去る3月より、フードロス食材を取り入れたコースメニューの提供を開始。不揃い、規格外、新型コロナウイルス感染拡大の影響により出荷先を失ったものなど、廃棄予定だった食材を使用。

その意識の高さだけでも称賛に値するが、見た目の美しさがもはやアートのレベル。
聞けばエグゼクティブシェフは、ヨーロッパのミシュラン星付きレストランで経験を積み、日本で就任したレストランを1年でミシュランの星獲得に導いた凄腕だとか。つまりはイタリア最高峰の味ってわけ。

よくよく考えれば、アルマーニもまたイタリア最高峰のブランド。2つの最高峰から提示されたひと皿に、舌と頭で考えてみては。

アルマーニ / リストランテ
住所:東京都中央区銀座5-5-4アルマーニ/銀座タワー 10F・11F
電話番号:03-6274-7005
営業:ランチ11:30〜15:00(14:00LO)、ディナー18:00〜21:00(19:00LO)
※営業時間は変更となる場合があります
加瀬友重=文


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