「ナイキ名作スニーカー列伝」とは……1980年代、スケートカルチャーとの出逢いをきっかけに新しいファン層を獲得したナイキの
名作スニーカー「ダンク」。
その人気はやがて、日本のファッションシーンにも浸透していく。
アメカジブームとともに復刻モデルの台頭
ダンクは、日本中を熱狂させたアメカジブームとも深い関わりを持っている。
1990年代に突入すると、ダンクはアメカジ好きを魅了する存在として、ヴィンテージ店やフリーマーケットで珍重されていった。その人気はリーバイスの501やゴローズのアクセサリー、レッド・ウィングのブーツなどに匹敵するほどだった。
ダンクがヴィンテージスニーカーとして存在感を高めた背景には、発売当時から生産終了まで、正規店での販売がなかったことも大きく起因している。
生産終了から十数年後、ひと目でそれとわかるカラーブロックに付加価値が生まれ、人気が爆発。実際、この頃はデッドストック、中古に限らず、ダンクを入手することは非常に難しかったのだ。
そんななか、1999年に満を持して復刻モデルが登場。オリジナルカラーのほか、通称“裏ダンク”と呼ばれる逆パターンの配色を含めた全18色が発売となった。
それは、スニーカーフリークたちを大いに歓喜させたのだった。
同年にヒップホップグループ、ウータン・クランのプロモーションから始まったコラボレーションも、ダンクにとって大きなターニングポイントであろう。各界のビッグネームが賛同し、ムーブメントを大いに盛り上げた。
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