スケートシューズとしての新たな旅立ち
バスケットコートからストリートへ飛び出したダンクの躍進は見事だった。
1999年に日本限定で発売された「ダンク LOW プロ」を経て、2002年にはナイキのスケートボードライン、ナイキ SBから本格的なスケートシューズ「SB ダンク」がデビューする。
何より刺激的だったのは、ライダーやアーティストの意見を全面に取り入れたデザインや、巧みなマーケティング戦略だ。
熱狂的な人気と稀少性の高さから完売が続出し、SB ダンクは瞬く間に認知度を高めていく。これは局地的なブームというよりグローバルな規模で広がりを見せていた。
その一方、把握しきれないほど増えたバリエーションのなかには、ヒットに恵まれなかったモデルが多く存在している。
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