②中堅 ’80年代のナイキ「エア フォース 1」
森田さんが最初に手にしたスニーカーはナイキ。コルテッツや“縦ナイキ”(ナイキがロゴに使用していたフォントで、縦に「NIKE」と表記されていることからそう呼ばれる)など、ことあるごとに森田さんのスニーカー史に登場するのがナイキである。
「高校生の頃は、ナイキのスニーカーがとにかく格好良く見えましたね。ブレーザー、ワッフルトレーナー、ダンクなどなど、憧れのモデルを挙げたらキリがない。エア ジョーダン 1なんて、おそらく一生格好良いな〜って思うやろうし」。
ナイキの門戸をくぐり、さまざまなシューズに足を通すなか、特に思い入れの強いモデルが「エア フォース 1」だ。
「学生の頃、足の甲に小さいナイキのマークやシルバープレートがあしらわれた復刻版が大流行したんです。これは、それよりも前に作られた初期モデル。ご覧のように装飾がほとんどなく、履くほどに味が出やすいキャンバス生地ってところも最高です」。
エア フォース 1は復刻以降、’90年代に爆発的ヒットを記録してさまざまなモデルも登場したが、’80年代の初期型というのはなかなかにして貴重。今ではそう簡単に見つけられるものでもない。
「普段から古着店はよく巡りますけど、売っているところを見たことがない。それが、たまたまメルカリに出品されていて、めちゃくちゃ状態も良かったんです。
だいぶ高額でしたが、これを逃したら出合う機会がないかもと思ってポチっちゃいましたね」。
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