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メイド・イン・ジャパンの底力

1万3200円/コンバース 0120-819-217
“ありそうでなかった”オールスターは、メイド・イン・ジャパンからリリースされた。メイド・イン・ジャパンは’80年代のUSAメイドへのオマージュがかたちになったシリーズだ。ファンならご存じのように、その仕上がりは上々である。
アッパーに採用したのはふっくらとしていて、織りが感じられる10オンス相当の国産キャンバス。従来のなめらかな肌触りも悪くないが、その朴訥としたテクスチャーはこれぞ古き佳きキャンバスといった趣で、目の肥えた人なら一発でそのポテンシャルを見抜くはずだ。
1万3200円/コンバース 0120-819-217
組成から見直したソールテープも見どころだ。青みがかったインラインに比べれば甘く、ゴム本来の色味を思わせる。ヴィンテージの雰囲気を現代の技術で表現したものなのだが、甘さが勝ちすぎると野暮ったくなってしまう。
試作を重ねる現場では、「もう少し生成らせて」「ちょっと生成りすぎかな」という独特の言い回しが飛び交ったそうだ。
コットンのシューレース、艶やかなアイレット、そして小ぶりなトウキャップと相まって、新生オールスターはまさに往時のオールスターを彷彿とさせた。
見逃せないのはラストである。インラインよりもトウスプリングが低く設定されているのがわかるだろう。これももちろん80年代へのオマージュなのだが、ラストの出どころを聞いて驚いた。


3/4

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