FUN-GOLFっていう言葉の意味はわかる。楽しいゴルフだ。もしイメージが湧かなければ、実例を見せたほうが早いだろう。
のびのびしたスイング、ラインを読む真剣なまなざし、屈託のない笑顔。まずは芝上ならぬ誌上でのラウンドをご体験あれ。
論より証拠のFUN-GOLF体験
快晴、温暖、風は穏やか。FUN-GOLFを味わうにはこれ以上ないコンディションである。場所は茅ヶ崎ゴルフ倶楽部。手引きカート、スループレー、そしてドレスコードフリーのパブリックスタイルで知られる、9ホールコースだ。
プレイヤー4人を簡単に紹介。ゴルフ誌の仕事も多いモデルのパトリシオさん。ここ数年でゴルフを生涯の趣味にしつつあるスタイリストの笹川陽介さん。ビームスの重役でありラジオパーソナリティなども務める土井地博さん。そして、笹川さんの師匠でありゴルフ仲間でもあるスタイリストの橋本敦さんだ。
彼らのFUNなラウンドと、ゴルフを始めたきっかけや魅力などについてメモしていこうと思う。本誌が考えるFUN-GOLFはこんな感じ。そのエッセンスを汲みとってもらえれば幸いである。
スタートホールは短いミドル。オナーは土井地さん。FUN-GOLFだろうが接待ゴルフだろうが、その日最初の一打は緊張がみなぎるもの。5番アイアンを躊躇なく振り抜く。高弾道の力強い球が空を切り裂いた。
「あのショットでみんな動揺しましたよね。土井地さんすごいぞと。メンタルを揺さぶられた残りの大人たちのティーショットは、案の定グズグズに……」(笹川)
「この茅ヶ崎(ゴルフ倶楽部)の1番ホール史上、最高のティーショットだったのでは?というほどの打球。でも直後の(ミスショットになった)セカンドで、みんなほっこりしましたけど」(パトリシオ)
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