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2021.04.17

あそぶ

「走ることは、ぶっちゃけ楽しくない」10年ランナーは、なぜ今日も走るのか?

沼田真親
「Running Up-Date」とは……
「ユナイテッドアローズ」グループのブランド、「コーエン」の企画課長を務める沼田真親さん。
本連載でも何度か登場した、スポーツミックスのセレクトショップ「アンルート」の立ち上げメンバーとして、ファッション業界ランナーの間では少しばかり知られた存在だ。
ところがご本人に話を聞いてみると、「走ることは好きとは言えない」のだと言う。一方でランニングはいまだにずっと続けている。ええと、それってつまり、どういうこと?

走ることは、ぶっちゃけ楽しくない

「ランニングを習慣にするようになってから、かれこれ9年が経ちますが、誤解を恐れずに言えば、ランニング自体を楽しいと思ったことはないんですよ。
ぶっちゃけツラい(笑)。冬は寒いし、夏は暑いし、早く終わらないかなと考えながら走ってます」。
と、ある意味で非常に心強〜い、正直すぎるコメント。
沼田真親
とはいえ、いつもいつも、毎回ツラいだけでは続くわけがない。
「たまに、それこそ年に2〜3回くらい、走っていて『うわ〜』ってハイになる瞬間が訪れます。それは心から気持ちの良い状況のとき。
陽射しや気温、景色の取り合わせなどによるんですけど、ひと言では言い表せない高揚感を味わえるときがあります。そういうのがあるから辞められませんよね。それがいまだに走り続けている理由のひとつです」。
沼田真親
それからもうひとつ、沼田さんの言葉を借りると、ランニングのある生活は広義の“ファッション”であり、だからこそ走ることにコミットしている。
すなわち競技としてのランニングというより、バランスの良い生活をしたいという気持ちが根っこにある、と。


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