プラグインハイブリッド車は経済的で便利な安牌か。いや、新たに登場したプジョーのそれはむしろ挑戦的だ。
アスリートとしてパワー、パフォーマンスを重んじる春山 凌さんとの共通点を見いだすことで、プジョーの姿勢が顕在化する。
プジョー 3008 GT ハイブリッド4今年1月の新型3008の登場と同時に追加されたプラグインハイブリッド4WDモデル。キャッチコピーは「300馬力のライオン」。EV走行が可能なことに加え、鮮烈なドライビングプレジャーをもたらす。565万円〜。
プジョー 3008 GT ハイブリッド4の詳細はこちら | アニマルフローインストラクター 春山 凌さん Age 29 アメリカ独立リーグの元野球選手で、現在はパフォーマンスコーチとして動作を鍛えるメソッドを提供している。両親が体育教師のスポーツエリートだ。子供の教育にも熱心に取り組む。 |
“創造を愉しむ”オーシャンズな男とプジョーの共通点
ここ数年で、世界中の自動車メーカーがパワートレインの電動化を進めている。人気が高まっているのが、エンジン車と電気自動車(EV)の両方の顔を持つプラグインハイブリッド車。バッテリーの充電ができて、モーター単体での駆動が可能。充電残量がなくなったら、ハイブリッド車として走行する。
安心できて経済性も利便性も高い、お得な存在ともいえる。ただ、プラグインハイブリッド車はそれだけではない。
プジョーの新型3008には、同社初となるプラグインハイブリッド4WDモデルがラインナップされている。愛称は「300馬力のライオン」。プジョー史上最強のパワーをもつことから、そう名づけられた。“お得な存在”というイメージからかけ離れている同車の、走りを司るパワートレインにフォーカスしてみよう。
核となっているのは、最高出力200PSというハイスペックな1.6Lピュアテックガソリンターボエンジン。低速域からしっかりと大トルクを発揮するレスポンスの良さなどを特長とする、プジョー独自のエンジンだ。
それに加え、フロント/リアアクスルに高効率なモーター(フロント=110PS、リア=112PS)を配備。それでシステム合計300PSという強大なパワーが実現された。
さらには、ドライバーが選択したドライブモードに応じて、インテリジェントな4WDがエンジン、モーターのオン/オフを柔軟に処理する。
300PS
※ という数値は確かに、この3008の一番のキャラクターであり本筋だと言える。しかし冒頭のとおり、EVとして静かに動けることもメリットだ。
ときに穏やかに、突っ走りたいときにはエンジンとモーターが備わった足を存分に使い、ここぞとばかりに力を出す。まさに獲物を捕らえるライオンのように。そういった力強さと柔軟性の両立することの必要さをよく知る人物に、今回は登場いただいた。
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