「20代から好かれる上司・嫌われる上司」とは……新入社員だけでなく上司も見られている
今年も日本全国で新入社員がやってくる季節になりました。コロナ禍ではありますが、感染対策をしながら対面で入社式をやったり、オンラインでやったりと、喜ばしい光景をSNS等でよく見かけます。
大変な時期での入社となりましたが、それでも社会人人生の門出を切れたというのは、おめでたいことだと思います。
さて、新入社員が入ってくると、社内の視線は彼らに注がれることが多くなりますが、一方で、その新入社員の方々を受け入れる側の上司たちがどんな対応をしているのかについても、メンバーは無意識のうちに眺めています。そして、その対応で上司たちを見定めているのを忘れてはいけません。
「面倒臭い」と思っていないかどうか
まず、周囲の人々が見ているのは、彼らに対して「入社してくれてありがとう」という感謝や歓迎の気持ちを持っているかどうかです。
日本の新卒採用は潜在能力(ポテンシャル)だけで採用を行いますので、入社後しばらくは多くの新人はひとりではほとんど何もできません。要は育成や指導の手間がかかる人たちなわけです。
しかし、子供が生まれて、手間がかかることを本気で嫌がる親はあまりいないように(たまにイライラするのはよくありますが)、本当に新しく入ってくる仲間を慈しんでいるのであれば、そこに手間を惜しむことはないでしょう。
どういうところに「面倒臭い」が出るのか
もちろん、口では誰もが「新入社員、歓迎」と言っているとは思います。それぐらい言うのは簡単です。しかし、「歓迎する」ということは、心を尽くして相手側の心理を読み解き、それに対してさまざまな工夫をするということです。
新入社員の心を想像するなら、それはひと言で言うなら「不安」でしょう。もちろん希望はあるでしょうが、入社直後の期間は不安が勝つことが多いです。
「不安」な人に対してしてあげることは、「安心感」を与えてあげることですが、彼らは「職場に受けいれてもらえるだろうか」というのが不安のコアなので、そこで与えてあげるべきは「重要感」です。
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