痒いところに手が届く小物も充実
大物ばかりに目が行きがちだが、痒いところに手が届くアイデア小物の充実度も見逃せない。
強風下でもスムーズにバーナーに着火できる「スティックターボⅡ」も、そんな商品のひとつ。火口が長いので、焚き火の着火剤に火をつけるときも安全、かつ怖くない。この手の製品にありがちなプラスチック感がなく、高級感あふれるメタルボディが所有欲を刺激する。
コンパクトに収納して携行できる「fanロースター」もアイデアが光る商品。バーナーと組み合わせて、トーストや餅などを香ばしく焼き上げることができる。重量は約300g。ハイキング程度ならば、山登りに持っていくのも楽しいだろう。
そして、カラフルな「カラ箸」もありそうでなかったアイデア商品。ひと目で自分の箸が識別できる色展開、なくならないようにまとめておくリングや転がりづらい形状など、開発者の実体験から生まれた製品であろうことが容易に想像できる。
こうして並べてみると、どの製品もスペックや機能面の数字を追求して生まれたのではなく、フィールドでの実用性を重視して作られていることがよくわかる。日本人がフィールドで必要とする道具は、やはり作り手も日本人だからこそ深く理解できるのだ。
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新越ワークス ユニフレーム事業部03-3264-8311www.uniflame.co.jp 「Camp Gear Note」90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。
上に戻る 連載「Camp Gear Note」一覧へ矢島慎一=写真 池田 圭=取材・文