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お洒落アスリートが考えるデニムの立ち位置


デニムとの出会いはわりと早く、小学生時代には、リーバイスやエドウインといった“王道系”をはいていた。「早くからモデル業をしていた、5歳年上の姉の影響ですね。ファッションの情報は主に彼女から入ってきたので。今、ファッション好きである一因にもなっています」。
徐々に風合いの魅力を知る中で、前述のSOMETに出会う。
「はけばはくほど価値が高まってくるのがデニム。その表情が、時間の経過とともに格好良くなっていくものってあまりないと思うんです。日本製セルビッジデニムを世に広めた点も魅力でした」。
ご多分に漏れず、落合さんも育てている派。取材当日に持参したデニムにはなかったが、自前のダメージが入ったものも所有している。
「ノリつきのものは、バリカタからはきこんで洗わない。なるべく汗をかかないようにはいたうえで、一度はいたら、スプレーをシュッシュ(笑)。めっちゃくちゃケアします。逆に使用感を出したいときはガンガン洗っていますが……」。
デニム好きの本性が浮き彫りに!そんなデニムは落合さんにとって特別な存在なのだという。
愛用デニムのSOMETは、1999年秋冬より「日本発世界基準のデニムづくり」を掲げて誕生。セルビッジデニムの世界に発信する先駆け的存在で熱烈なファンが多数。「大人デニム」と思う濃色を持参した。デニムについ合わせてしまうという、黒×赤のエア ジョーダン Iとともに。
「自分にとってデニムはお洒落着。バスケを忘れたいときにはく、いわばオフタイムのスイッチみたいなものなんです」。
5人制と3人制、ふたつのチームに所属している落合さんは、Bリーグの練習のオフには、3×3の練習をこなすために、心身ともに休まる完全なオフタイムは少ない。だから、慌ただしいスケジュールの間は、どうしても、動きやすいスポーティな格好に落ち着くのだという。
だからこそ、デニムでお洒落することで、バスケのスイッチを一旦オフにするのだ。そんな落合さんの考える大人のデニム姿を伺った。
「濃色デニムに、ジャケットやコートをさらりと羽織った大人なスタイルにも挑戦していきたいです。レストランやバーなどドレスコードのあるところにも通えるように。TPOに合わせた装いが大人だと思います」。
 
柏田テツヲ=写真 荒木大輔=スタイリング 渡邉晴日(S☆mode)=ヘアメイク 髙村将司=文 スポル品川大井町=撮影協力


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