③モダンな“ランシュー”三位一体モデル
――おやっ、これもビッグロゴですね。熊川 はい、こちらの「327」もイチ押しですよ。
――「327」?熊川 1970年代のランニングシューズ「320」「355」「スーパーコンプ」をMIXしたような一足で、それを現代的にアップデートさせました。
――どのモデルも初耳っす(汗)。熊川 「320」は1976年にプロが使うオンロード用ランニングシューズとして発売されました。「355」はその翌年に発売されたオフロード向けシューズで、ソール裏の凹凸が特徴です。
そのソール裏のラギッドなデザインは、この「327」にも採用されています。「スーパーコンプ」は同年に発売されたレーシング用シューズで、過去にもそのモデルから着想を得てデザインされたカジュアル版が発表されています。
――ふむふむ。熊川 当時はもっと薄く華奢な作りでしたが、“N”のマークを極端に大きくし、ボリュームもアップさせました。インパクトのあるアッパーとソールの作りにしたのが「327」です。発売から間もないですが、とても人気ですよ。
――街履きにもよさそうですよね。熊川 ファッションスニーカーとして買われる方が大半ですね。世代によっては「懐かしいデザインですね」といった反応もあります。
――ファッションとしての“ランシュー”もいいですが、そろそろ運動もしないとお腹が……。熊川 それではスポーツ向けのシューズもご覧になりますか?
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