大好物のヴィンテージロレックス
ラグジュアリースポーツウォッチのなかでも、熱狂的なヴィンテージロレックスのコレクターとしても知られる澤田さん。
「どんなに見た目が好きでも、実用的だと感じられない時計、例えば、操作が難しい永久カレンダーなどの複雑機構は収集の対象外なんです。
その点ロレックスは完璧。何ひとつ扱いで不自由することがありません。ヴィンテージになると実用面で現行モデルに劣ることもありますが、それを補って余る唯一無二の味わいに惹かれますね」。
数あるコレクションのなかからヘビロテ中の1本を紹介してもらった。
「時計を何本か持っているとカレンダーを合わせなくなる人が多いと思いますが、僕はきっちりと合わせたいタイプ。
そうなると、カレンダーを早送りできない一部のヴィンテージは少々扱いづらく感じてしまうことがあります。
その点こいつは、24時間針を単針で操作することはできないまでもカレンダーを早送りできるので便利なんです」。
Ref.1675/3からの続くGMTマスターのコンビケースは根強い人気がある。
「コンビケースって苦手意識がある人が多いと思うんですが、ちょっとした差で見え方が変わるんですよね。Ref.16753はブラックもあるのですが、このブラウンはレトロな雰囲気も相まって、柔らかな印象を受けます。かなり合わせやすいですよ」。
ともにブラウンの落ち着いた雰囲気の時計を紹介してくれた澤田さんが、今気になっているジャンルがあるらしい。
「僕は関西人だから、ド派手な時計も決して嫌いではないんですよね(笑)。いずれバゲットダイヤ入りの時計にも挑戦してみたいと思っています」。
澤田さんがどっぷりつかるラグジュアリースポーツウォッチ世界は、澤田さんの淹れるコーヒーと同じく、底の見えない深〜い味わいのようだ。
「腕“時”慢」とは……腕時計好きが愛用する自慢の1本。なんで好きなの? いつ着けるの? 出会いはいつ? あなたの腕“時”慢なモノ語り、お願いします。
上に戻る 鳥居健二郎=写真 戸叶庸之=編集・文