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2021.05.17

かぞく

幸福度2位のデンマークの子育ては本当に幸せなのか。現地在住の日本人家族に聞いてみた

当記事は「ボーネルンド オンラインショップ」の提供記事です。元記事はこちら

あなたはどんな時に“Lykke(デンマーク語で幸せの意味)”を感じますか?
おいしいごはんを食べている時や大笑いした時、子どもの成長を感じた時、家族とのいつもの日常などなど。幸せの感じ方は人それぞれかもしれませんが、子どもや家族、身近にいる大切な人が幸せであってほしいと願う気持ちは、いつの時代も世界共通ではないでしょうか。
毎年3月20日世界幸福デー(International Day Of Happiness)に、国連より発表される「世界幸福度ランキング※」でいつも上位の北欧諸国。
緑豊かで環境に優しく社会福祉・保障が整う国、シックなモダンな家具やキッチングッズで有名な国、そして人々の暮らしの満足度と幸福度の高い国、デンマーク。あそびが人を育てるという哲学をはじめ、ボーネルンドでご紹介しているロングセラーのあそび道具など、ボーネルンドのルーツと深い関係にもある国です。
そこで家族と子どもに関わる様々な観点から日本での日々の暮らしや子育てがより豊かになるヒントを探ってみましょう。
※世界幸福度ランキングとは
世界の155カ国を対象に国民の自由度や、1人あたりの国内総生産(GDP)、政治、社会福祉の制度などを元に2014〜2016年の「幸福度」を数値化し、ランク付けされているもの(World happiness Report 2017より)
 

デンマーク流暮らしの工夫。幸福度の高さはどんなところ?

デンマーク人が大切にしていること

シンプルライフ
半世紀支持され続ける家具など、機能的で美しくあきのこないデザイン、安定的な佇まいの北欧プロダクト。
生活者の視点で、むだなものを削ぎ落とし改良を続けてきたからこそ、長く根強く“日常の芸術品”が多くあります。
それは使い手が、物があふれすぎず選択肢が少ないことを心地よく“満たされている”と感じる価値観、質素に物質よりも精神的な豊かさ志向であることも関係しているのでしょう。
 
他の人と比較しない
地理や歴史から個人主義や現実思考とともに、北欧諸国の連帯感や移民などの多様性を受け入れる環境が根付いたといわれています。
教育面での幼少期から個人の好奇心や判断を尊重し「オンリー1」こそ充実した人生と学びます。
様々な価値観や生き方のなかで自分らしさを追求し、それぞれのペースで歩むことを大人が見守る。やさしい会社をつくる一人ひとり、一生かけ模索した自分の居場所と余裕、周りへの尊重や信頼する姿勢がうかがえます。
 
hygge (居心地がいい時間や空間)
「hygge(ヒュッゲ)」はデンマークの文化や暮らしを表現する言葉です。
寒さや日照時間の短さから、家で過ごす時間が長い冬によく見られる光景は、ろうそくを灯し質素で温もりのある家具に囲まれ家族団らん「ヒュッゲ・タイム」。
自然体でいられる親しい友人や家族との食事、テーブルゲームをしてゆっくりほっこりと過ごす“小さな幸せ”をみんなで分かち合う。身近な人への思いやりや家族の絆を確かめる機会が日常的にあります。
 
豊かな自然と生きる
春のブナの森が芽吹くまえの咲く妖精のような白いアネモネの花、真っ青な空に鮮やかな黄色の菜の花畑。
夏は家を離れ海辺の「サマーハウス」と四季折々の自然とともにゆっくり過ごします。
身近な暮らしの快適さにこだわりながらも、自分も無理せず人にも無理させない。大自然のエネルギーを感じることで、広い視野で物事がみえ日々の悩みや迷いが小さくなり前向きに穏やかにいられるのかもしれません。


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