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塊肉を焚き火で焼いてみよう

小雀陣二
この絶妙な火の通り具合を見よ。燻煙がかかった香ばしさは写真で伝わるだろうか?
ちなみに、小雀さんのおすすめ焚き火料理とは?
「豪快に塊肉を焼いたローストビーフなんてどうでしょう。これは焚き火の扱い方や火の通し方がよく実感できるので、焚き火料理のスキルアップに最適な料理です」。
小さめの肉から始めてみると失敗が少ないそう。早速、コツを教えてもらおう。
小雀陣二
脂が落ちると炎が上がるので、それも考慮した高さにぶら下げる。
用意する食材はお好みの塊肉と塩のみでOK。
「常温に戻しておいた肉全体に塩をすり込みます。あとは焚き火の上に針金などでぶら下げて、のんびり遠火で焼いていきます。ポイントは炎が当たらないくらいの距離にぶら下げること。あとは食材上下をこまめに入れ変えて、火の当たる位置を変えてください」。
実際に見ると、本当に焼けるのか心配になるくらいの位置にぶら下げていたが、手をかざしてみるとしっかり熱が当たっているのがわかる。
小雀陣二
親指の付け根を押してみた感触を比べてみよう。
「これくらい焼けたらいいんじゃないかな」。
火から下ろした塊肉を10分ほど休ませてからカットすると、中は見事な焼き加減! どうして小雀さんは、カットする前に中の焼け具合がわかるのだろう。
「表面にいい焼き色がついてきたら、吊るしたままの肉を指で押してみてください。カットしなくても感触で焼け具合がわかります。薬指と輪を作った親指の付け根の固さが、ちょうどいい焼き加減の目安です」 。
これは自宅でステーキやローストビーフを焼くときにも使えるスキルなので、覚えておこう。
小雀陣二
『焚き火料理の本』にはローストビーフを含め、全56品のレシピとコツが収録されている。BBQでもキャンプでも自宅でも参考にしたい一冊。
「焚き火は炎が燃え上がるのを眺めているだけでも気持ちが癒やされます。その時間に手軽に料理も作れるレシピを考えてみました。
こんな時代だからこそ、ルールとマナーを守りつつ、外で気持ち良く焚き火料理を楽しんでください」。
「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。 上に戻る
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池田 圭=取材・文 矢島慎一=写真

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