1983年製の「エクスプローラー」をヘビロテ中!
「ありがちなパターンなのかもしれませんが、ヴィンテージを調べていくうちに生まれ年の時計が気になり出して(笑)。そんな最中に巡り合ったのが、1983年製のエクスプローラー Ref.1016でした」。
今泉さんが所有する3本のロレックスのうち、今最も着用する頻度が高いエクスプローラーの魅力について今泉さんはこう語る。
「エクスプローラーは本当によく使っています。主な理由はふたつあって、ひとつ目が、大き過ぎず小さ過ぎない36mm径のサイズ感です。これならシャツを着ても袖口がもたつくことがありません」。
「もうひとつはエクスプローラーの特徴であるアラビアンインデックスを採用した文字盤です。3針のドレスウォッチにはないスポーツモデルならではの魅力があり、適度な主張がある。
ぶっちゃけ、なんでも合ってしまうから、この1本でほとんど話が済んでしまいます(笑)。それくらい使い勝手がいいんですよね」。
充実したウォッチライフを過ごす今泉さんだが、まだ理想のゴールには辿り着けていないらしい。
「前からパテック フィリップのイエローゴールドのドレスウォッチが気になっていて、少しずつ物色し始めています。
そこまでヴィンテージにこだわっているわけでもないんですが、今のカラトラバよりも小さなサイズが欲しいので少し前のモデルを狙っています」。
あくまでもファッションとして腕時計を楽しみたい。この考えについては、自身が手掛けるアヤメのアイウェアにも通じる部分があるという。
「身に着けたときのバランス。時計にしても、メガネにしても、僕のモノ選びの基準はそこありきだから、サイズにもこだわるんです。ファッションもカジュアル化が進んでいますが、そんな今だからこそ、ちょっと背筋が伸びるようなアイテムが気になっています」。
そう語る今泉さんの足元には、クロケット&ジョーンズ屈指のロングセラーとして人気のチャートシーが。愛用するこのブーツのように、自分の理想にしっかりとハマる理想の腕時計を探す今泉さんの道程は、まだまだ続きそうである。
「腕“時”慢」とは……腕時計好きが愛用する自慢の1本。なんで好きなの? いつ着けるの? 出会いはいつ? あなたの腕“時”慢なモノ語り、お願いします。
上に戻る 鳥居健次郎=写真 戸叶庸之=取材・文