突撃、隣のキャンプカー!●キャンプスタイルは十人十色。人それぞれの魅力がある。だからこそ見たい、知りたい、隣のキャンパーがどんな車に、どんなギアを搭載しているのか。ってことで正面突撃。気になるバックドアをオープン!
とある取材の帰り道、編集部に向かって歩いていると、2トーンの渋い四駆を発見。
あれ? あの車、どこかで見覚えのあるような……。
「お疲れ様です!」。
やっぱり! 車窓から顔を出してくれたのは、スタイリストの平健一さんだった。
平さん自慢の愛車は「三菱・ジープ」
平さんのクルマをよく見てみると、フロントには「三菱自動車」のロゴ、そして後ろには「JEEP」のロゴがある。三菱なのにジープで、ジープなのに三菱とな?
「これは、1982年式の三菱・ジープです。戦後、ウィリス・オーバーランド社がジープを軍用から民間用に転換するために日本に売り込み、現在の三菱重工業がノックダウン生産をしたところに始まります。僕が乗っているのは、『J36』というモデル。通称“デリバリワゴン”と呼ばれるディーゼル車でしたが、僕のはガソリン車に変えてあります」。
「もう7年来の仲」という平さんとJ36の名コンビ。民間用ではあるものの、オリジナルはエアコンやオーディオ機能さえ備わっていないため、必要な設備は後付けでカスタムしているという。
一度オールペイントをした過去があるが、2トーンの仕様は元来のもの。また、見た目はもちろんのこと、足場の悪いキャンプ場への乗り入れも考慮し、足回りはトラック用のタイヤに履き替えているとか。
「仕事柄、色々な車に乗せてもらっていて、友人からも『新車買わないの?』とか聞かれるんですが、僕は『J36』が大好きです。最新の車は乗りやす過ぎて、どこかゲーム感覚になってしまう。僕の場合はマニュアルで、ハンドルも重く、あえて不自由を楽しむほうが運転している感覚でいられるんです」。
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