いい歳になれば、誰もがひとつは“手放せないもの”がある。マーシーこと三浦理志さんにとっては、フランク&アイリーンのシャツがそうである。
とはいえ「なんか、いい感じなんだよね」と理由ははっきりしない。
改めてシャツの魅力を知りたい、とマーシー自らフランク&アイリーンを訪問。ショップスタッフの大関真弓さんに話を聞くうちに、彼がシャツに惹かれる理由が明らかになってきた。
「なぜかシャツ1枚でキマるんだよね」
マーシー この白シャツ、僕も持っています!
大関 「フィンバー」ですね。フランク&アイリーンの定番シャツのひとつです。
マーシー 前から思ってたんだけど、フランク&アイリーンのシャツって、1枚で着ても、なんか格好良く見えるんですよね。
大関 マーシーさん、それは“着丈”のおかげかもしれません。
マーシー ???
大関 フランク&アイリーンのシャツは、
すべてタックアウトしたときに綺麗に見えるように緻密な計算がされているんです。どのモデルも着丈をやや短かくしています。デザイナーのオードリー・マクローリンは、昔、工学を学んでいたことがあり、人間の構造や動きを研究して、美しいシルエットを生み出しているんです。
マーシー 言われてみれば、確かにそうかも。着丈がちょうど良いからラフに着ただけでサマになるんですね。シャツ自体が上品だから、カジュアルなショーツと合わせるのも面白いかもなー。
大関 あえてポケットをなくして、ドレスシャツのような雰囲気にしているのもポイントです。マーシーさん、襟元を見てください。このシャツ、ボタンダウンになっているんですが、普通は襟の先にボタンホールがありますよね? でも……
マーシー あれ、ボタンがない……と思ったら襟の裏に隠れてるじゃん!
大関 フィンバーは
“隠しボタンダウン”になっているんです。襟元がスッキリして、トップボタンを開けて着たときも胸元のV字が綺麗に見えるんですよ。
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