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走るときに考えていること

小林 学
走るときにデザインや企画が思いつくこともあるのだろうか。
「このところは、コラムや動画の内容を考えながら走ることが多いですね。駒沢公園1周がちょうどYouTubeの番組1本分になるので、話す内容を頭の中で反芻させながら。砂時計のような役割ですよね。それが今の習慣かな」。
飲みに出歩くのではなく、夜中の公園に走りに行くのであれば、誰かに咎められるようなこともない。後ろ指さされずに自分だけの時間を作るには実に良い口実であり、手段になる。そして、夜の駒沢公園にはちょうど良い塩梅の非日常感、スリリングさも待っている。
「ニューヨークのセントラルパークを走っている気分に浸っているような、イマジネーションの世界に行けます。この環境が良かったからこそ、今まで続けてこられたのかな。今後も変わらぬスタンスで走り続けると思います」。
そう、走ることは無理なく日常へと取り入れられる、ちょっとした冒険なのだ。
小林 学
RUNNER’S FILE 30
氏名:小林 学 
年齢:54歳(1966年生まれ)
仕事:スロウガン代表
走る頻度:週2~3回。平日であれば深夜に、10kmほど
記録:レースへの参加は特になし
連載「Running Up-Date」一覧へ
「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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