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Q. ノーフ初心者が持つべき心構えは?


A. 失敗から学び、成長することを楽しみましょう!

農業で稼ぐとなると話は別ですが、自分たちが食べる野菜を作るだけなら、自由に楽しんでしまえばいい。
農は決して特別なことではなく、暮らしの一部だと思うんです。だから100人いたら100とおりの哲学がある。ひとつのやり方に執着せず、いくつも失敗をしながら自分らしい農ライフを模索していくといいと思います。
ファッションだって普段着の延長でOK。日焼けすると痛いし、体力も消耗するから長袖&長ズボンは必須ですけど、農業だからと特別な格好をする必要はない。汚れてもいい普段着でさらっとノーフをしてるほうが格好いいです!
ちなみに野菜に虫がついたりして自家菜園を諦めてしまう人が多いのですが、虫が寄りつかないような生物多様性を作ってしまえばいいんです。さまざまな種類の野菜を同時に育てることで、本来育てたい作物を守れます。また毎年同じ作物を作ると連作障害が起きやすいので、年ごとに違う科の野菜を育てるといいと思います。
とはいえ、農は僕もまだ多くを理解できていないほど奥が深い世界。どんな農法を加えるのかは自分次第です。いろんなところから多くのことを学んで、どんどんチャレンジしてみてください。
 

Q. ノーフ向けの補助金や支援金ってあるの?


A. たくさんあります!

国の助成金や交付金はもちろん、各自治体の支援金など農業に関する援助はとにかくいっぱいあります。
ただし新規就農者を誰でも優遇するものではなく、さまざまな基準や条件を満たさなければいけません。農地の所有や農業の実績、経験年数など地域ごとにいろんなルールがあります。よく調べるのはいいことですが、補助金目当てでやるとうまくいかない。
自分の農ライフ=暮らしのスタイルをまずは決めて、それを形にすることが大事です。農地を所有せずとも、借りて「農的暮らし」は実践できる。どんなノーフになりたいのか? まずはそれを考えてみてください。
 
浦野周平(SHU-THANG GRAFIX)=イラスト 高橋 淳=編集・文 菅 明美、増山直樹=文


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