そのスペックやデザイン性の高さから、街でも着られることの多いマウンテンパーカ。しかしその原点はやはり、過酷なアウトドアフィールドにある。
そんなことを再認識させてくれる、これぞ!という逸品が集結。作り手がそこに込めた想いに、あなたはきっと感動する。
「エーグル」のシェルパーカ
推薦人
モデル 三浦理志さん(50歳)
中学生でサーフィンに目覚め、現在も地元・辻堂の海へ通う。本業のモデルのほか、畑でのノーフライフにも精を出すアクティブパーソン。
冬の海でも畑でも調子がいい、ダウン内蔵の優れものです。シェルにはゴアテックスが使われ、止水ジップなど細部も手の込んだ作りに。
出かけるときに思わず手にとってパッと羽織る、僕にとって寒い時季の相棒のような存在です。
「ザ ・ノース・フェイス」のマウンテンパーカ
推薦人
エイトン ディレクター 久﨑康晴さん
素材を追求するコンテンポラリーブランド、エイトン ディレクター。昨年、ホームウェアを中心に展開する新ブランド、エシャペも立ち上げる。
現在の洗練されたデザインと比べて、どこか野暮ったい佇まい。そこに対してハイテク素材が使われているアンバランスさに惹かれました。
感動したのは、日々着用するなかで気づいたディテールワーク。登山家の行動を快適にするため、すべてに意味がある。自らの服作りにも気づきを与えてくれました。
「ザ ・ノース・フェイス」のサミット・シリーズのパーカ
推薦人
ムロフィス ディレクター 中室太輔さん(39歳)
PRオフィス、ムロフィスのディレクターを務める傍ら、ブランディングディレクターとして企業ブランドに関する案件なども手掛ける。
混迷を深めるベトナム戦争真っ只中のアメリカでは、物質主義に傾倒する社会や既存価値へのカウンターカルチャーが隆盛を極め、鋭い感覚を持った若者たちが自然へと回帰しようとしていました。
そんな時代に生きる若者たちに向けて寝袋を作ったのがザ・ノース・フェイス。そこからダウンジャケットなどに派生していく、というストーリーだけでもいい話だと思いますが、そのうえ過酷な環境にチャレンジする冒険者たちの命を守れるほどにスペックを昇華させたのが「サミット・シリーズ」のアイテム。
実際にヒマラヤ級の山に登るクライマーたちが山頂でも着られるような高機能ジャケットが、スペックそのままに原宿のような東京のど真ん中のショップで買えるのも、ザ・ノース・フェイスのすごいところですね。
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