サステイナビリティという言葉をよく耳にするようになった昨今。環境への意識が高まりつつある中で、なかなかなくならないのが街に転がるゴミだ。
捨てるヤツが悪いが、気付いたのなら拾うべき。しかも、アクティビティのように楽しみながら。
それを叶えるのが、ある男性が考案した「ピックアップスケート」である。
ピックアップスケートとは、前方にカゴを搭載した特殊なキックボード式の乗り物のこと。または、これに乗って街のゴミを拾い集める、まったく新しいアクティビティのことを指す。
これによって、広範囲のゴミを効率的に、スケートしながら“ピックアップ”できるようになった。
考案者の桑原敏史さんは、「自宅近くのゴミ拾いを定期的に行っていたにもかかわらず、やってもやってももとどおり。キリがないので、効率アップのためにピックアップスケートを考案したのが始まりです」と語る。
ところが、やってみたらこれがなんと楽しいこと。通常のキックボードに比べカゴを付けたことで車体が長くなり、安定感がアップ。ハンドルと前輪のアームが連動して舵が取りやすいので、アクティブな走行にも向いている。
時間を決めて集めたゴミの量を競ったり、直線上のゴミを拾いながら、スピードを競争したりと、アイデアによっては複数名でゲームとして楽しむことも可能だ。
増え続けるゴミを標的に、自分たちも楽しみながら街をきれいにする。言うなれば、コインを必死に集めるマリオになったつもりでゴミを拾うイメージか……楽しそうな気がしてくる。
この遊びが流行れば、世界はあっという間にきれいになるに違いない。そもそも、何ごとも楽しくなければ長続きしない。これぞまさに理想のサステイナビリティである。
ただし! 走行はさまざまなルールに遵守したうえで行ってくださいね! ルールも守らなければ、何事も持続できませんから。
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