■フォルクスワーゲン タイプ1
“ビートル”の愛称でも知られるタイプ1は、1941年から2003年まで製造され続けた世界の自動車史に残る名車。最終的な製造台数は2153万台に達した。日本でもクラシックミニと並びファンが多い。
62年間、変わらぬ形で製造され続けたが、年代ごとに微妙にモディファイされている。
ballistics.jpさんのビートルは、タイプ1の中でも1953年まで作られていた、最初期のスプリットウインドウと呼ばれる世代。リアウインドウが2つに分かれていることからこのように名付けられた。
最初期らしいクラシカルなスタイルと統一感を出すために、オールペンされたボディやインテリア、ホイールは、狙い通りクラシカルなんだけど、つや消しのベージュゆえ、古くささを感じさせない。まるで時空を超えてきたかのような存在感すらある。
リフトアップした足元にはマッドテレーンタイヤ。意外とタイプ1に似合うし、おかげでビーチじゃなく草原なのにタイプ1がサマになるから不思議。
ファンが多い分、街中で見かけることもあるタイプ1だけど、これならきっと街中でも確実に目立つだろう。
平 健一=取材・写真 高橋 満=文