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①糖質を摂りすぎると眠くなる。
答えは→○

「食事をすると血中のブドウ糖が増えて血糖値が上昇し、それを下げるためにすい臓からインスリンという物質が分泌されます。
インスリンによって血中のブドウ糖は減少しますが、脳に回っていたブドウ糖も急激に減ってしまうため、一時的に眠くなってしまうのです。特に糖質を多く含む食事は血糖値の上昇と下降が激しいため、要注意です」。

 

②老化の原因は糖質にアリ。
答えは→○

「糖質を摂りすぎていると、体内でAGE(終末糖化産物)という物質が生み出されます。タンパク質がブドウ糖と結びついたAGEは、血管や腎臓、筋肉、コラーゲンなどのさまざまな組織を破壊して老化の原因になります。
AGEは一度生成されると排出されにくい物質のため、日頃から糖質の摂りすぎには気を付けてください」。
 

③脳を働かせるには糖分が必要。
答えは→×

「脳や筋肉のエネルギー源は主にブドウ糖ですが、これが枯渇した場合、代わりのエネルギーとして肝臓でケトン体が産出されます。ですので、脳の栄養が枯渇することはありません。
甘いものを食べると頭がすっきりしたように感じるのは、急激に血糖値が上がってドーパミンという幸福ホルモンが分泌されるためです」。

 

④パンはご飯よりも血糖値が上がりやすい。
答えは→×

「血糖値が上がりやすいのはご飯です。一般的に和食はヘルシーなイメージが強いですが、そうとも限りません。主食であるご飯には、標準的な茶碗一膳分(約150g)に約55gもの糖質が含まれていますし、味噌汁や漬物、焼き魚といったメニューには塩分もたっぷり含まれています。
ヘルシーなのはイタリア料理。野菜や魚、オリーブオイルを多く摂れるので、世界でも有数の長寿食といわれています」。
 

⑤炭水化物の摂りすぎは死亡リスクが高まる。
答えは→○

「2017年に世界5大医学雑誌のひとつである『ランセット』が発表した論文が話題になりました。これは、世界18カ国の合計13万5000人を対象に、10年間かけて食生活のバランスと死亡や生活習慣病の関係を調査したものです。
その結果、炭水化物の摂取量が高いグループほど死亡率が高いという結果がわかりました。一方、脂肪の摂取量が多いほど死亡率が低いとされています」。


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