⑥ドカ食いより、こまめに食べるほうが太りやすい。
答えは→×
「糖質を一度に大量に摂取すると、血糖値の急上昇によってインスリン分泌量が増え、肥満につながりやすいという研究報告があります。空腹を感じたら、その都度適切な量の食品を摂って、血糖値が上がりすぎないようコントロールすることが肝心です。
つまり、一日に同じ量の食品を摂るにしても、朝昼晩の3回ではなく、5、6回に分けて食べたほうが、血糖値の上昇を抑えることができ、太りにくいといえるのです」。
⑦“砂糖不使用”の野菜ジュースはダイエットに最適。
答えは→×
「砂糖不使用と書かれていても野菜ジュースには果糖が多く含まれていますので、血糖値が急激に上がってしまいます。ダイエット中は野菜ジュースではなく、加工されていない野菜を食べましょう。
野菜をよく噛むことで胃腸の働きが活発になりますし、食物繊維も豊富に摂れます。すると、腸内環境が良くなり、ダイエットにもいい影響を及ぼします」。
⑧和菓子は洋菓子よりも血糖値が上がりやすい。
答えは→○
「和菓子は洋菓子よりも砂糖が多く使われるため、血糖値が上がりやすいといえます。洋菓子のほうが太りそうなイメージはありますが、それはクリームやバターに脂質が多く含まれるためです。
一般的なもので糖質量を比べると、あんこ入りのたい焼きは1個あたり約58.7g、どら焼きは約40.6g。一方、苺のショートケーキは35.5g、シュークリームは約25.3gです」。
⑨糖質を我慢するストレスのほうが体に悪い。
答えは→×
「甘いものを我慢していると、ストレスを感じてイライラしてしまうことがあります。これは、糖質依存症に陥っている可能性も考えられます。心当たりがあるなら、しばらく頑張って我慢してください。
次第に糖質依存が改善していき、ストレス症状は消えます。なお、どうしても糖質が我慢できない場合は、チーズやハム、ソーセージといったタンパク質や脂肪が多く含まれるものを食べるといいでしょう」。
⑩ストレスも高血糖の原因になる。
答えは→○
「私たちがストレスを感じると、アドレナリンが分泌されて興奮状態になります。これは一時的なものなので問題ありませんが、ストレス状態が長引くと、アドレナリンに代わってコルチゾールという副腎皮質ホルモンが分泌されます。
これらのホルモンも分泌量が多すぎると、血糖値が上がりやすくなるため、肥満や糖尿病につながってしまうのです」。
◇
さて、何問正解できたかな? きっと、今まで知らなかった糖質の真実が見つかったはずだ。これを機に糖質の理解を深め、毎日の食事や生活習慣を見直してみよう。
次回は誰もが気になる糖質制限のウソマコトを明らかにするので、お見逃しなく。
押条良太(押条事務所)=取材・文