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とことん大人のツボを突くNEW“スタプレ”

8000円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
古着シーンでも絶大な人気を誇ってきたデニムに次ぐリーバイスの名作。
その新作が、昨年の春夏にお披露目されたカラーチノコレクション、“リーバイスXXチノ”より登場する。
くっきりと入ったセンタープリーツは、やはり何度はき、何度洗ってもアイロンいらず。シワになりにくく、使用感が残りづらいという同作のアイデンティティもしっかりと継承されている。そしてデニムにも通ずる十分な耐久性もまた、我々を引き寄せる引力のひとつといえるだろう。


崩れないセンタープレスに微光沢がのった生地の表情も相まり、その佇まいはスラックスにも引けを取らない品格が滲む。
時代錯誤に陥らない、現代的シルエットで仕上げたところもまたいい。ベースとしたのはリーバイステーパードのストレートだ。
ややウエストを絞りながらもヒップラインに程よい膨らみをもたせ、なおかつ360°伸縮自在なストレッチ素材を採用したことでリラックスしながらはけるのは、体型変化に四苦八苦しがちな我々にとっても朗報といえるだろう。
それでいて、右ポケット入り口につけた懐かしのピスタブは、オールドファンの心をくすぐる心憎い演出である。
8000円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
もうひと型は、今の空気と足並みをそろえたクロップド丈のワイドパターン。“リーバイスXXチノ”らしい、程よいストリート感がほのかに漂う一本は、まさに時代に沿ったアイテムといえよう。
深みのあるネイビーは手に取りやすく、いっそう端正な顔立ちを助長。何から何まで大人好みな、実に気の利いた一本だ。
 
デニムはリーバイスの代名詞。とはいえ、それだけで終わらないのがリーバイスの懐の深さである。
なにより、洗うほどに生まれる変化が魅力のデニムをウリにしてきたリーバイスが、洗っても変わらない“スタプレ”を生み出したという点も面白い。消えぬデニム愛を貫くのもいいけれど、我々の年齢も考えると、ワードローブにこいつが一本あるだけで、この春もきっと安心できそうだ。
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「リーバイス白書」とは……
どんなに時代が変わっても、オレたちのリーバイス愛は変わらない。でも、知識のほうは現代版にアップデート済だろうか? リーバイスを直接訪ねて理解った、リーバイスの2021年最新事情。
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佐藤 裕=写真 菊地 亮=取材・文


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