OCEANS

SHARE

日の出を浴びながらのランで、早起きは三文の徳を実感

冬は空気が澄んでおり、晴天率も高く、この時期の日の出はとびきり美しい。とはいえ、さえぎるものがないぶん激寒だ。
夏は夏で、蒸し風呂のように暑い。大げさに言えば走り出すにはちょっとした戦い、心のせめぎあいがあって、自分との対話がある。そこで大事にしているのが、ルーティンを守るということだ。
広沢秦
「走るのは基本的に週末だけです。家族がまだ寝ているうちに家を出て、河川敷のいつものコースをジョギングします。今ならスカイツリーや富士山まで見渡せるんですよ。
最後に川口神社にお参りして解散する、というのが定番です。日によってはそのまま日帰り入浴施設に直行することもありますけど」。
午前中のまだ早い時間に自宅へと戻り、もうひとつの趣味であるガーデニングに精を出したあとは、家族のために朝ご飯を作る。昼は仲良く外出して、夕方からビール片手に料理をして、9時には床につく。まさに早起きは三文の徳なのだ。
広沢秦
「だから『みんな走ればいいのに』って思いますよ。自分の場合は走るようになってから仕事のパフォーマンスがメキメキと上がりました。何が違うか、ですか? 一番変わったのは時間の使い方です。1日をどう有効に使うかを、しっかり考えるようになりました。
サラリーマンって家を出た瞬間から会社員としての時間になると思うのですが、走っている時間というのは完全に自分のためだけの時間です。この自分のためだけの時間を確保するには、仕事をこうしてああして……と、自然にメリハリをつけられるようになりました」。


3/3

次の記事を読み込んでいます。