カフェ仕事のヒントに
アラカキさんの秀逸ガイドはどんどん続く。このとき向かったのは、麦茶の焙煎体験ができる「宿&喫茶アガリメージョー」と、沖縄の現代工芸に触れられる「ギャラリーはらいそ」だ。
1日1組だけ宿泊もできる「アガリメージョー」では、店主の教えのもと、みずから焙煎・抽出した麦茶に舌鼓。「コーヒーはあっても、麦茶を自家焙煎っていう発想はなかったな。こういうサービス、東京にもあっていいかも」と種市さん。
小麦は伊計島で採れた無農薬のものだと知ると「ヘルシーなのもいいですね」と、いっそう柔らかい表情になっていった。
外国人住宅街にある平家を活用した「ギャラリーはらいそ」では、ディスプレイされた作品群に興味津々。
前職(ビームス)時代からやちむんにはすごく刺激を受けていたため、気になる作品があると手に取り、時間をかけて眺めていった。
ワーケーションのエナジーチャージに
仕事と遊びをシームレスにこなせば当然、腹が減る。ワーケーション中に「これまで食べたものとは別物!」と種市さんが感動していた沖縄そばが、うるま市にある「帆掛きそば」である。
店主が釣り上げた魚から取った出汁を使い、無化調で仕上げた一杯は地味深く、体に滲みる味わい。メニューは海鮮オンリーの「海風そば」と、軟骨ソーキを乗せた「帆掛きそば」の2種という潔さだ。
種市さんが気に入ったのは前者で、初めて見るルックスに思わずパシャリ!
そして、そばが熱々のうちに平らげたら、サイドメニューの「くずれ肉の混ぜごはん」を追加オーダー&地鶏卵黄をトッピングして、それもあっという間に胃袋へ。十分すぎるエナジーチャージをしたのだった。
ワーケーションを満喫中のホテルへの帰り道、「うるま市、だいぶ面白いですね。自然以外の刺激もいっぱいあって」と種市さん。翌日も朝からオンラインミーティングの予定だったが、「車で15分走れば最高の遊び場がありますからね。隙を見て出かけますよ!」。
どうやら今回のワーケーション旅、仕事も遊びも、相当はかどったようだ。
【取材協力】プロモーションうるまhttps://promo-uruma.com/アラカキヒロミツ=写真 小山内 隆=取材・文