ニットできちんとした見映えのものを作れば、もはや着る場所を選ばない。
「シャツも昔はアンダーウェアだったので、その上にベストを羽織らないと外には出られませんでした。でも、いまやシャツはおろかTシャツでもOKです。となると、必要なのはキレイめなTシャツです。
プログラミングして編んだCFCLのTシャツは特殊なガーター組織で、適度な肉感のカジュアルすぎない雰囲気に。よくあるハイゲージのニットと違って肌が透けることもありません。
縫い目の生じないホールガーメントなので着心地が良く、一方で脇や袖にはクリースを入れてきちんと感をプラスしました」。
機能糸のソロテックスや再生ポリエステルをニットにしているため、洗濯機で洗えてシワになりにくいイージーケアも魅力。これなら家でも、ZOOM会議でも、何でもござれだ。
「奇をてらわない、普通に着たいものを作る。そのうえでほかにはないものを。衣食住という表現があるくらいで、服はその人の生活をサポートする人生のパートナーですから」。
鈴木泰之=写真 来田拓也=スタイリング 髙村将司、安部 毅、増山直樹、磯村慎介(100miler)=文