CDで音楽を聴くことさえ、レアになりつつある昨今。人と音楽との付き合い方は、それこそ日々変わっている。
その象徴でもあるスマートスピーカーの登場は、家での音の楽しみ方をどう変えたのか?注目メーカー、ソノスのヘビーユーザーの自宅を訪ねた。
スマートスピーカーで音楽と会話が溢れる空間に
サブスクを楽しむための“草分け”的存在「ソノス」
2002年に米・サンタバーバラで設立されたスマートスピーカーに特化したメーカー。
写真の「ワン」は、その代表モデルのひとつ。山口さんは、主に寝室で使っている。アマゾンアレクサを搭載し、音声操作も可能。2万3800円/ビームス 六本木ヒルズ 03-5775-1620
音楽を聴きながら瞑想する日本猿が、テレビCMに登場して話題になった’80年代。ポータブルプレイヤーを使いお気に入りのカセットテープを外で聴くことは、常識だった。
その後、デジタル化の大波が来て、いかなる場所でもいい音が楽しめるようになると、家はもちろんクラブやライブで音楽を“共有”することと、パーソナルに音楽を聴くことは、より線引きされていった。
さらに時が経ち、スマホの台頭やストリーミング再生が当たり前になったかと思えば、「ここ3年でまた音楽の聴き方がガラリと変わった」と語るのは、bPr ビームスのディレクター山口真吾さん。
聞けば、音楽を楽しむ時間、とりわけ、家で家族と共有する時間が「格段に増えている」という。その理由は、やはりスマートスピーカーにあった。
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