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2つのプレミアムブランドによる競演モデル

乗車定員:6名 エンジン:6L V12ツインターボ 最高出力390kW(530ps)/5300rpm 最大トルク830Nm/4000rpm 全長6500、全幅1915、全高1598mm ホイールベース:4418mm 車両本体価格:8800万円
メルセデス・マイバッハ プルマン
かつて高級車メーカーであったマイバッハを、当時のダイムラー・ベンツが1966年に傘下に収める。
ここで一旦マイバッハの名は途絶えたが、ダイムラー・ベンツは2002年にマイバッハブランドを新たに設立。以降現在まで、メルセデス・ベンツよりハイクラスなブランドポジションに置かれている。
一方のプルマンとは、メルセデス・ベンツが“純正”リムジンとして常々ラインナップしてきたモデル名で、ロールス・ロイス同様、王族や貴族、国家元首や超絶富裕層に愛用されてきた。
ドイツのハイエンドオーディオ専門メーカーであるブルメスター社製オーディオを備える。
そんな2つの名前が付く同車は、まさに走るファーストクラスだ。
2015年に初めて登場したマイバッハのプルマンは現行型のメルセデス・ベンツS600がベース。ホイールベースは約1050mmストレッチされ、全長は6500mmに及ぶ。全高も100mm高まっており、車内の広さは格別だ。
リアシートは対面式で4座用意されている。メインのリアシート2座は、まるで飛行機のファーストクラスのようにリクライニングできる。冷蔵庫やマイバッハのロゴがあしらわれたシャンパングラスを備え、ムーンルーフはボタンひとつで透過度を変えられる。
プライバシーを重んじるリムジンらしく、リアには全面にカーテンを備えるほか、フロントシートとリアシートの間にはパーテーションが設けられていた。
フロントシート後ろの2席は“折り畳み式”。
なお、ドイツでは防弾仕様も発売されていた。先日Sクラスのフルモデルチェンジも発表されたので、プルマンの新型も、もう少しすれば見ることができるかもしれない。
 
籠島康弘=文


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