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腰痛が減って、姿勢が良くなった


──開始から約1年。くじけそうになったことは?
肉体改造を始めてから約3カ月ではっきりとした手応えを感じて、しばらくは楽しかったんです。ただ、半年くらい経ってから、いくら筋トレしても、たくさん食べても、体重が一向に増えない時期があったんです。
増量中のあるあるらしいんですが、「なんのためにこんなに食べているんだろう……」と憂鬱になりました。ただ、「体重が増えなくても、筋肉は増えているはず」とプラスに考えて、黙々とトレーニングと食事を続けているうちに、再び体重が増え始めました。
──モチベーションを持続するコツは?
YouTubeの配信が助けになっています。僕はトレーニングをリアルタイムで配信しているので、みんなに見られている意識があって、動きに集中できます。
「今日はサボろうかな」と思うこともありますが、コメント欄で励ましてくれたり、アドバイスをくれることもあるので、本当にありがたいです。SNSで発信したり、誰かと一緒に取り組んだりするのはモチベーションを持続するのに効果的だと思います。
YouTubeでの生配信の様子。
──肉体改造の成果を実感することはありますか?
以前は新幹線や飛行機での移動中に腰が痛くなることが多かったのですが、筋肉がついたからか、今ではほとんどなくなりました。人間ドックでもA判定が出ましたし、姿勢も良くなったと思います。
周囲の反応で印象的だったのは、以前ナイツさんのラジオ番組に出演したとき、「声がでかくなりましたね!」と驚かれたこと。おそらく腹筋などが発達したことが理由なのかもしれません。以前より体も軽くなり、気持ちも前向きになりました。

はた目から見るとストイックに映るかもしれないが、とにかく体づくりを楽しんでいる様子の山根さん。
「トレーニングや食べるもの、毎日の積み重ねで、体が微妙に変化していくのが面白い。体を“つくる”よりも“育てる”という感覚。難しい植物を栽培していると考えれば、体づくりはワクワクの毎日ですよ」。
取材を行った現在(2021年1月中旬)、山根さんの体重は64kgで、体脂肪率は17%。すでに均整のとれた、格好良い体つきになっているものの、「棚橋ボディへの道はまだまだ遠い。とにかく今年中に70kgを突破したいです!」とハリのある大きな声で今後の意気込みを語ってくれた。
 
押条良太(押条事務所)=取材・文


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