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自宅がいちばんクリエイティブな場所になる

自分も、妻も、愛犬も。家族みんなが満足して過ごせる家は、人生をより豊かにしてくれる
ロフトになっている寝室から見下ろしたリビングの風景。ラックやテーブルなど、ほとんどのインテリアは前の自宅から持ち込んだ。新調したのは遠藤さんが身を沈めているソファくらいだとか。
随所にこだわりが詰まった遠藤さんの家。とはいえその費用は、一般的なビジネスパーソンがローンを組んで支払っていくことが十分可能な金額だ。
「屋根にソーラーパネルを設置したので、そのぶんの費用は結構かかりました。でもまさにそこはこだわりの部分で、自分らしさなんですよね。東京でこの家を建てるのは難しい。でも東京を離れれば夢が実現しやすくなる。多くの人がそのことに気付き始めていると思います」。
加えて「誰もが家族や勤務先以外のコミュニティを持つ時代になったのでは」と遠藤さんは言う。個人単位の発信が有機的なつながりを生み、新しいコミュニティが誕生する。そのコミュニティでの学びを、勤務先やそのほかのコミュニティで活かしていく時代なのだ。
実際遠藤さん自身も、あるオンラインサロンでの活動の一環として、コロナ禍の期間に完全リモートワークで自費出版本『THE FUTURE CLUB』の第2集を上梓。どんな状況下でも人は、新しい生活の可能性を見いだすことができる。その拠点は、会社ではなく自宅なのだ。
「今、近隣の加須市を中心に、この地域がとても盛り上がっているんです。コーヒーショップ、ベーカリー、古着店。ドッグマーケットをはじめとしたコミュニティイベントも定期的に開催されています。
ローカル発信で何か面白いことができるに違いないし、自分自身も積極的に関わっていきたい。本当にワクワクしています」。
 
HOUSE DATA
竣工:2020年11月
構造・規模:木造・地上2階
敷地面積:353㎡(約106坪)
建築面積:81.98㎡(約24坪)
設計:株式会社ソライロデザインワークス https://solairo-designworks.com
間取り:正面から見て1階右側がカフェスペースとなる。前庭および裏庭あり。1階左側と2階が居住スペース。キッチン、リビング、ベッドルームの仕切りがない開放的な作りが特徴だ。2階と1階カフェスペースは屋内のらせん階段でつながっている。
 
清水将之、山本雄生、川崎一徳=写真 加瀬友重=文


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