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古着だけど新しい! 本家が実践するアップサイクル


昨年の終盤より発表され、大きな話題を呼んでいる「リーバイス オーソライズド ヴィンテージ」は、リーバイス自身が自社の古着を各地から収集し、そのなかから厳選して展開。
その数、集めも集めたりでなんと5万点(!)にも及ぶのだ。
値段はものによってまちまち。
オーソドックスなジーンズやGジャンはもちろん、所有者が独自にアレンジしたものから稀少なコレクター品に至るまで、ありとあらゆる古着を集めた。
それらを、リーバイスの根本的哲学を大事にしながら必要に応じて修理し、さらには現代的にフィッティングをカスタマイズしている。
 

「表情は古着、フィットは今どき」な501

いずれも古着の501。リーバイスが公式に扱っているってところがミソなのだ。
その中心には、言わずもがな「501」が鎮座する。しかも、そのほとんどが’80〜’90年代のシロモノで、しかもメイドインUSAにこだわるという本気っぷり。
’90年代に20〜30年前のアイテムに熱をあげていたわけだから、ターゲットにした年代も感覚的にはちょうどいいのかもしれない。

ご覧のように、色の落ちや生地のヨレ具合なんかはいい頃合い。裾のあたりやダメージに見るリアルな表情もデニム好きを標榜する我々にとっては実にそそられるではないか。

そのうえ、フィットにおいても現行モデルの人気品番、501 T(テーパー)や、501 SKINNY(スキニー)、501 CUTOFF SHORT(カットオフショーツ)をベースにカスタマイズしているというのだから、とかく古着で悩ましかったフィッティング問題においても一定の解決を見せているといっていいだろう。
古着らしい味のある佇まいながら、今の気分で手に取れ、しかも、本家のお墨付きまであるときたもんだ。サステイナブル=持続可能性が強く叫ばれている今にあって、これほど説得力のあるシリーズもそうないかもしれない。
現在、リーバイスの公式古着の販売店は原宿のフラッグシップストアに加え、リーバイス ストアの大阪店、福岡天神店、渋谷店、新宿店、LINKS UMEDA店の6店舗。コロナ禍が少し落ち着いたら、さっそくお宝探しにレッツゴーですな。

リーバイス原宿 フラッグシップストア
住所:東京都渋谷区神宮前6-16-12
電話: 03-5456-9657
営業:12:00〜20:00(金、土曜は21:00まで)
www.levi.jp/home 
「リーバイス白書」とは……
どんなに時代が変わっても、オレたちのリーバイス愛は変わらない。でも、知識のほうは現代版にアップデート済だろうか? リーバイスを直接訪ねて理解った、リーバイスの2021年最新事情。
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佐藤 裕=写真 菊地 亮=取材・文


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