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ケガをしても走ることは「やめられない止まらない」

今、遠藤さんには再び「リラックスして走るモード」が訪れている。再びアキレス腱を痛めてしまい、速いスピードでは走れないからだ。
「それでも、日々の生活において走るというルーティンは欠かせません。月並みですけど、走ることがいちばんのストレス解消法になっているんですよね。
仕事上のごちゃごちゃしたことを抱えているときでも、走れば頭の中がクリアになる。汗と一緒にモヤモヤが流せる。自分のペースで走るのは、自然に自分と向き合うという行為になりますから。ほかに代えがたいんです。
だからランニングをしていない自分はちょっと想像できないですね。ランニングを通じてたくさんの友人ができましたけど、大人になってからこんなに交友関係が広がるなんて想像していませんでしたから」。
レースでタイムを目指す楽しみ方はひと段落。それでも、走ること抜きの生活はもはや考えられない。
遠藤孝純 
「昨今の社会情勢下ではみんなで一緒に走るというのはいろいろな面で難しく、しばらくご無沙汰しています。その穴がやっぱり大きくて。
週1回、夜、皆で集まって汗をかき、お風呂に入って、美味しいお酒を飲んで情報交換をする。それがいかに大切なことだったかが身に染みるというか、早くまたみんなと走りたいですね」。
レースでシリアスにタイムを目指すテンションにはないけれど、仲間とワイワイしながらハーフマラソンあたりに参加したいという気持ちは、ある。
「憧れというか、東京マラソンはいつか走ってみたいです。もしも出走権が当選したら、もう一度本腰を入れてタイムを目指してみようかな」。
AFEというクルーを通じて広がったランニングの楽しみ方。ファッションと一緒で、ライフスタイルのひとつとしてエンジョイするのが遠藤さんのランニング術だ。
ウェアのコーディネイトにも服好きだからこそのこだわりがある。そのあたりは後編で聞いてみよう。
遠藤孝純 
RUNNER’S FILE 27
氏名:遠藤孝純 
年齢:43歳(1977年生まれ)
仕事:アパレルメーカー EC運営
走る頻度:週3日程度。平日は30~45分、週末は1~1時間半
記録:フルマラソン3時間14分(2017年、ソウルマラソン)
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「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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