例えば「子どもの叱り方」だと、このように応用できます。
【ダメな叱り方】親:「なんで片付けないの!だらしない!何度言ったらわかるの!!いい加減にしなさ~い!!(激怒)」
子:「うるさいな、もう!」
【4要素を入れた叱り方】親:「部屋、汚いよね(事実)。ごみを捨てないと、ゴキブリが来るよ。昨日、ベランダで見かけたから、このままだとまずいよ(理由)。お客さんが来るから明日までに片付けてもらえると、とってもうれしいな(主観)。何から先に片付ける?(解決策を提示させる)」
子:「うーん。じゃあ、机から」
「正しい叱り方」を身に付けたコミュニケーションを
ギャラップ社の調査では、例えば「ネガティブでも、フィードバックがあった人」のエンゲージメント(やる気、コミットメント)は、「まったくフィードバックを受けない人」の20倍にものぼったそうです。
最悪なのは、ポジもネガも、何のコミュニケーションもないことです。
「褒める」ことはもちろん大切ですが、上手に叱ることで、相手のやる気も、あなたの人望も、ぐんと高めることができます。
コミュニケーションは「なんとなく」「周りがやっているように」では、実はなかなか効果を発揮しません。「間違った常識」に縛られるのではなく、「世界標準の方程式」を知ることで、「話し方」「褒め方」「叱り方」、すべて、うんとラクに、楽しくできるようになります。
「正しく褒めて」「正しく叱る」――。「正しいスキル」を身に付け、世界のトップエリートのような「モチベーションの魔術師」に、ぜひなってみてください。
岡本 純子:コミュニケーション・ストラテジスト
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