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都心の一軒家よりも、各地に拠点を

地元・鎌倉にもうすぐLACが誕生する。宮部さん(手前中央)もプレオープンの手伝いに姿を見せた。
全国の各地域に仲間を作っていきたい宮部さん。それは鎌倉という明確な本拠地を持つからこその考え方でもある。
「僕はノマド的にさすらうよりも、拠点は鎌倉に置きながら地域へ赴くライフスタイルがいいなと思うタイプ。ちゃんと根を下ろした“自分の場所”があり、そことは別に気兼ねなく行けるスポットが全国にいくつかある。そこにはコミュニティがあり、仲間がいる。そういう暮らしが理想なんですよね」。
時間と機会があればできる限り地域へ。鎌倉にはない光景に心を弾ませ、新しい人との出会いを通して土地柄を知ることに喜びを感じる。
理想の暮らしを築くうえで、個人メンバーの場合は月額2万5000円で各施設を利用できるLACは便利。今は1カ月に1〜2回の利用が現実的だというが、今後は季節に合わせ、その地域の一番いい時期に短期滞在するといった使い方もしたいと話す。
その土地の風土を知り、地元の人との出会いを通して、その土地の当事者になっていく。行き交う場所が増えれば、それだけ人生は豊かになると、宮部さん(右)。
一方、本拠は生まれ育った鎌倉。学生や会社員の時代は多くの時間を都内で過ごしたものの、都心に高価な本拠を構える発想はない。
「都心の一等地に数千万円の家をひとつ買うより、全国10カ所に拠点を持ったほうが人生楽しそうじゃないですか? 地域の空き家に関するプロジェクトに関わったりすると、本当に素敵な物件でも数十万円で購入できて、固定資産税もそれほどかからない家が多くあるんです。そうなると年に数回行くだけで元が取れる。それに日本は自然災害が多いから、拠点が複数あればリスクヘッジにもなりますよね」。
勝手知ったる地元を持ちながら“準・地元”を日本の東西南北に持つという理想の暮らし。そこには、まさに自由な風が吹いている。
 
「リビングエニウェアコモンズ(LAC)」
あらゆる制約に縛られることなく、好きな場所で、やりたいことをして暮らす生き方を実践するための“コミュニティ”。現在、会津磐梯、伊豆下田、岩手県の遠野など日本全国5カ所に展開する(詳しくはHPを参照)。いずれもWi-Fi環境や電源などを完備したワークスペースと、長期滞在を可能にしたレジデンススペースからなる複合施設だ。2020年中には計10カ所のオープンを目指している。
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モーレツ社員が礼讃された高度成長期から、ライフワークバランスが重視される2000年代へ。そして今、ワーク(職)とライフ(遊)はより密接となり、「そもそも区別しない」生活が始まった。ワーケーションなどのサービスも充実し、職場の常識も変わり、身の回りに新しい暮らしを実践する仲間も増えてきた。さて、あなたはどう生きる?
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小山内 隆=取材・文


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